言語に対する淘汰圧とは?2

1(https://hashimochi.com/archives/5918)を書いてからやけに時間がかかりました。 その間に推敲を重ねていたわけでもなく、 ただ、他のコラムを書いていたら何となく時間がたっただけなので …

小説と物語

ノーベル賞の中で、平和賞と文学賞は政治的偏向があるといわれる。 その真偽は分からないから何も述べるつもりはない。 というか、そもそも一団体が与える権威であり、 そこに偏向があることに異を唱えるつもりもない。 ただ、文学賞…

多様性と普遍性

種分化の瞬間、瞬間といっても長い時間がかかるのだが、 その時のことを考えてみる。 種が分化する時に、結果的に新しい種になる生き物も、 新しくなろうとなんて望んでいないし考えてもいないだろう。 いや、こういう恣意的なという…

続・単語とかたち

  先日、「かたちの入れ子構造」の話を書きました。 「複数の単語(要素)の関係性により規定されたかたちとしての単語が、 次には要素となって高次のかたちを形成するという感じでしょうか」というものです。 &nbsp…

単語とかたち

どこかで読んだようないつもの話です。   ある言葉の意味を考えます。 まあ辞書に載っている言葉とお考えください。 だから特に単語に限らなくてもけっこうです。 辞書にはその言葉の「定義」みたいなものが載っています…

言語に対する淘汰圧とは?1

言語は時間により変化する。 その変化は、物理的に隔離されてしまえば大きくなるという意味でも、 ゲノムの変化に似ている。 日本語は変化を受けやすい言語のようだ。 その証拠に私たちはほんの100年前の日本語を読めないし、 1…

ゲノムと言語(3)

さて、言語というものを考えてみると、 フランス語とか英語とかあるいは日本語とかというものは、 あくまでも表面的なものであり、 言語体系という「モノ」を具現化した何かであるとも考えられる。 要は、言語というのはその根底に、…

ゲノムと言語(2)

さて、生きもののゲノムは共通言語であると考える。 すなわち各生物種のゲノムは、その違い方に応じて、 たとえば方言による違いのようなもの、 あるいはフランス語と英語のような違いのようなものという感じである。   …

ゲノムと言語(1)

ゲノムと言語の相同性(相似?)を考えるときに引っかかるところがある。 ゲノムは言語と同様に、情報のみではなく体系であるというのは、 異論もあるのは存じているが、この考え方は私には一貫している。 というか、このレベルから議…

リアリスト

リアリストって言ってしまうと何か思想的な感覚があるかもしれないが、 それほど深い意味はなく、ここでは単に「現実主義者」って言葉として使っている。 ではいったい誰のことなのか? それは私自身のことを自分でそう感じているので…

二項対立

二項対立の姿勢って分かり易くウケやすい。 ひとりの敵を作って徹底的に叩くという図式だからだろう。 小泉純一郎がそうだったし橋下徹もそう感じる。 これは良し悪しというよりは戦略的な何かだろう。 しかし、いつも述べるように、…

自信と謙遜

「自信の上には奢りがあり、謙遜の下には卑屈がある。 決して自信に堕ちるな、謙遜に満ちるな」   しごく名言だ。   もうひとつ感想をいえば、 謙遜するからこその自信だと思うし、 自信を持つが故の謙遜だ…

タッチパネル

モニターの画面を触ると反応するタッチパネルが増えています。 その多くはスイッチを「押したときに入る」のではなく「離すときに入る」そうです。 そういえば、駅員さんも改札口で乗り越し清算やいろいろとやっていますが、 年配の方…

ミステリの真剣度合い

ミステリが好きである。 解いて作者の鼻を明かしたいというよりは ものの見事に騙されたときの心地よさが好きなのだ。   で、最近のミステリを見ると作者に姑息さが見えてならない。 たとえば昔の「本格」は作者と読者の…

ゲシュタルト崩壊と意味 その3

何かを思考している時に言語が介在しているかと問われれば、 それは「いいえ」としか答えようがない。 特に論理的に何かを思考しているとき、 脳の中に言葉があっては私は困るのだ。 というか、思考している時に脳の中に言葉が出てき…