理解の段階

勉強したり読書したり、テレビを見ても良いし誰かと話しても良いですが、生きているといろいろと新しい知識を得ます。普通に考えて、新しい知識を得たら、それまでとは進歩しているはずです。知識量としてはその通りだと思いますが、思考…

2/16静岡・教員研修会

2月15日に三島市にある国立遺伝研へセミナーをしにいきます。で、この機会にとお誘いいただいたので、県内の先生方にお集まりいただき翌16日に静岡県立駿河総合高校で教員対象のセミナーをします。「考える会」にしたかったのですが…

科学することとは (後編)

発見の驚きが科学の楽しさだと言われることがあるが、新しい事実の発見自体に「驚き」はあるかもしれないが、それは科学の驚きではない。いままで触れたこともない考え方(論理体系)に出会った時の驚きこそが科学的な驚きだ。すべての事…

科学することとは (前編)

「西洋哲学の輸入と解説を生業とし、自らの頭で考えることを禁じた哲学はもはや哲学ではない」「それは哲学者の怠慢である」と梅原猛は説いた。哲学することとは、自分の頭で何かを徹底的に考えることであって他人の哲学を輸入し解説する…

知識?

先日、岡崎市にある基礎生物学研究所の鈴木さんに呼ばれてこぢんまりとしたセミナーを行ないました。 「なぜ?いま?わたし?」という疑問が浮かびましたが、どうも橋本の引退前に橋本の持っている知識を受け継ぎたいということのようで…

実験

高校生、あるいは高校の先生と一緒にやってみたい実験がいくつかある。橋本は元々が生化学に近い分子生物学なので、生き物を直接観察するような実験は基本的に苦手である。苦手というよりも、そもそもの実験手法をよく知らない。また、研…

作問してみること

勉強方法は人により様々で、一冊の本をじっくり読む人もいれば、一冊の本を一気に読み切ってからあらためて最初から読むことを繰り返す人もいます。橋本は、こういうやり方では勉強が進まなかったので、同じ内容が書かれた別の書籍を読む…

カンニングペーパーを採点すると

定期試験でカンニングペーパーを作らせてみるのはレポートを提出させるよりもはるかに効果的だと思います。生徒に試験問題を作ってもらうのも、下手な授業や試験をするよりもよほど「主体的」な学習になるでしょうし、良問を丸暗記するこ…

論文を書くこととは

橋本の原腸形成の実験をご存知の方はご理解いただけると思いますが、それこそ世界中のどこでも、なんだったら高校の理科室でもできる実験をしているつもりですし、誰もが思いつく実験方法を使って新しい結果を見出したと思っています。橋…

なぜ授業を聞かなければならないのか?

授業や講義を聞かない人は「もったいないなあ」と思います。だって、人生の中でその瞬間にしか出会えない知識がそこにあるはずなのに、それをあえて捨てているからです。 現在の橋本の思考や知見は、過去に出会ったすべての人の影響が必…

試験問題

「趣味の作問」にも書きましたが、知識を問う問題よりも考えさせる問題の方が好きです。この嗜好は、たぶん若い頃の経験によって成り立っていると思っています。 以下は大学院受験の話です。当時の大学院は定員が今よりもかなり少なく、…

定期試験を考える 2/2

「カンニングペーパーの持ち込みを可とする」議論(これまたはこれ)の時にも書きましたが、定期試験で単語や語句の意味を書かせるのはもったいないと思います。それよりは、底に横たわる本質の部分を問う問題を作ったり解いたりしてもら…

定期試験を考える 1/2

生徒に作問をしてもらったら面白いかも、の続きです。 可能であれば、試験範囲を6等分します(何等分でも構わないのですが、ここでは仮に6等分としています)。クラスも6等分して、各グループが一つの範囲に関する問題を作ります。1…

プロダクトアウト 3/3

「考える会」も「作問の会」も、あるいは「英語の学習法」も、自分なりには自信を持ってお勧めできると勝手に自負しています。論理的にはそれほど間違ったことを言っていないという信念もあります。しかし、それも実証されなければ机上の…

プロダクトアウト 2/3

橋本は昔から料理が好きで、「宝くじが当たったら研究を辞めてすぐにでも店を始める」と言い続けてきました。ただ、性格的に「最悪を想定する」ので、橋本程度が始める店で儲けられるとも思っていない。だから、プロダクトアウト・マーケ…