タッチパネル
モニターの画面を触ると反応するタッチパネルが増えています。
その多くはスイッチを「押したときに入る」のではなく「離すときに入る」そうです。
そういえば、駅員さんも改札口で乗り越し清算やいろいろとやっていますが、
年配の方は一所懸命に画面上のボタンを押し続けて機械が反応してくれず困っています。
これも、ちょっと触って離す時に反応するからだという訳です。
そういえば、転写因子が転写のon/offをするときも
プロモーターに転写因子が結合することよりも彼が解離するときの方が重要であると
かなり以前ですが聞いた記憶があります。
なんとなく感覚的には「くっつくこと」に意味がある、
あるいは「くっついている状態」に意味があると思いがちなのですが、
少なくとも「くっついている状態」ではスイッチは入らないらしいということです。
単なる偶然なのでしょうが、遺伝子発現制御機構とタッチパネルの間に
なんだか類似性が見えて面白いですね。
私たちのように古い人間は立体的なスイッチを物理的に押し続けることで
機械は反応することを肌で感じてきましたから、
転写因子が離れる時にスイッチが入るってのになかなか理解がついていかなかったのですが、
若い人はこの転写制御の感覚を肌で感じているのでしょうか?
こういうのも世代間格差ってことですかね。