今日はレクチャー

13:30からレクチャーします。 今日は橋本の妄想も込めた少し難しいお話。 どれだけご理解いただけるのでしょうか????

言葉とゲノムの質的に似ている(と思う)ところ

意味は文章に生まれる。 だから文章(意味)を作るという錯覚に陥るのだが、 たぶん言葉(単語)の並びの組み合わせによって意味が生じるのであって、 意味を生む為に言葉を紡ぐのではないのだろうと最近は感じている。 もちろん、「…

淘汰圧は何にかかる?5

ちょっと、あやしい前提の上に不確かな仮定をいくつも置いたので 眉につばをつけたくなった方も多いとは思うが、 本題はそこではないのでもう少し我慢していただきたい。 いまは「神経堤細胞の確立に細胞周期の維持が必須である」と仮…

淘汰圧は何にかかる?4

で、脊椎動物である。 脊椎動物において「砂時計のくびれ」が作られる淘汰圧はどこにあるのだろうか? 咽頭胚は頭部形成がまさに完了した時期の胚である。 脊椎動物の脊椎動物たる所以は頭部構造を持つことにあり、 頭部構造は神経堤…

淘汰圧は何にかかる?3

かなり横道にそれてしまった。 本題の「淘汰圧は現象にかかる」である。 まあ、上に挙げた「原腸形成過程による差異の吸収」も、 これがなくては脊椎動物が生じないという意味においては 淘汰圧が強烈にかかっている現象であると思う…

淘汰圧は何にかかる?2

たとえば卵の大きさやその後の発生過程は種によってかなり変わっている。 それは卵形成過程に変異が入ることをある程度許容されたからなのだろう。 脊椎動物の初期発生過程を「咽頭胚を形づくる過程」を考えれば、 形づくりの行程は卵…

淘汰圧は何にかかる?1

この質問に明確に答えられることはできないだろう。 それは、どのレベルの進化を考えるかに依ると思うからだ。 ただ、個体発生の段階でかかる内部淘汰に関しては 「淘汰圧は現象にかかる」といえるのではないかと考えている。 &nb…

続々・ニッチ?

ニッチの議論に違和感を覚える私の性癖が何に由来するのか? たぶんそれはカエルやイモリの発生を受精卵から見ていることかなと思う。 ツメガエルは一度に何千個もの卵を産み、 人工授精すればほぼ100%の受精率で発生が始まる。 …

続・ニッチ?

同じ動物門の中にいる生きもの同士は相同なゲノム体系を共有する親戚であり、 他の動物門とはまったく異なる体系を持っていると考えている。 ただし、カンブリア爆発以前に成立した「モノ」は共有しているため ところどころで同じメカ…

ニッチ?

内部淘汰の問題については何度となく書いてきたから このHP内で「内部淘汰」をキーワード検索して頂きたい。 そうすれば橋本の書いた複数のブログ記事に出会い、 その中では「内部淘汰」と言う概念を橋本がどのように考えているのか…

8月20日の生命誌の日に

午後1時からトークイベントを行ないます。 ゲノムと進化について考えようという試みで 講演会ではなく、前に立って話す人間は単なる話題提供者であって そこからみんなでいろいろと考えようということです。 お時間のございます方は…

8月の「生命誌の日」決めました!

タイトル(?)は 聞こう!語ろう!考えよう!「かたちの変化と生きものの進化」 です! 最初は「じっくり聞こう!しっかり語ろう!ゆっくり考えよう!!」だったのですが、 文字数の関係で副詞を省略しましたが意味はご理解いただけ…

8月の「生命誌の日」

8月には恒例のサマースクール(18・19日)があり、 その翌日、20日の土曜日に「生命誌の日」として橋本が担当する催しがあります。 今回は、ゲノムとは?を切り口にして 発生と進化について皆様と語り合いたいと思っています。…

いやあ・・・・

実験室見学ツアー終わりました。 昨年度の成果をお話しする時間のお客様がなんとお二人、 しかもお子様連れでした。 そこで細胞分裂とか分化とかお話しするのがなかなか苦しかったですね。 お子様用のネタも何か準備しておかないとい…

明日の実験室見学ツアーは

「両生類の形づくり から脊椎動物の 形づくりへ」との題目がありますが、 いつもの「原腸形成モデル」ではなく、 頭部形成に関わる「増殖と分化」について昨年から妄想していることを 実験結果とともにお話しさせていただこうかと思…