句点

若者の間で、句点を使ったlineの文章は威圧感や怒りを表しているとある記事にあった。年代の問題かもしれないが、句点は言うに及ばず、正しい場所に読点が打たれていない文章は読みにくく、句読点のない文章を書く人を「頭が悪いなあ…

言語と思考4/4

同じような議論が続くが、もう少しお付き合い願いたい。 我々の思考には我々の宗教観や倫理観が当然の如く入り込むと言われる。養老孟司などは「日本人が日本語で考える以上は、好むと好まざるとに関わらず必ず仏教の考え方が思考には入…

言語と思考 3/4

前回は、チョムスキーのいう人間特有の普遍文法が、実は生まれたばかりの赤ちゃんの脳に構成されている神経ネットワーク全体を指すのではないかということを書いた。ただ、言語ということに焦点を当てて考えるともう少し違った考え方も成…

言語と思考 2/4

さて、ここで考えるのは、言語の論理体系と言語そのものの関係だ。これまで、この両者は等しいと考えていたのだが、論理体系とそれを表出するある種の「技術」としての言語は別次元のものであると考えたらどうだろう。そうすれば、日本語…

言語と思考 1/4

言語と思考について以前から何度も書いている(たとえばこれ)。思考は言語に依存すると考える一方で、一人で思考(黙考)しているときに頭の中には言語はないという「矛盾」について考えているわけだ。 生まれたばかりの赤ちゃんの脳に…

記憶に無い

いま「記憶に無い」という言葉が新聞紙面に踊っている。 「記憶に無い」という言葉がごまかしのために使われているという文脈が多いようだ。 たしかに、「◎◎したかどうか記憶に無い」というのであれば 非常に不確かで曖昧な表現にな…

言葉とゲノムの質的に似ている(と思う)ところ

意味は文章に生まれる。 だから文章(意味)を作るという錯覚に陥るのだが、 たぶん言葉(単語)の並びの組み合わせによって意味が生じるのであって、 意味を生む為に言葉を紡ぐのではないのだろうと最近は感じている。 もちろん、「…

せこい

「米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、高額の海外出張や公用車の私的使用などが次々に発覚し、辞職が決定した舛添要一東京都知事について、日本語の「せこい」という表現を使って報じた。記事は、自民党の神林茂都議が舛添氏…

理解とは・説明とは

昨日のいまいさんのコメントに関して思った事を書きます。 きわめて個人的な偏見がてんこもりの「私見」です。   言葉に頼り過ぎるあまり、 あるいは論理的に説明しなければという使命感なのか、 大人が頑張って理屈を話…

ゲノムを理解する事とは

ゲノムを理解する事とはどういう事なのだろう? あるいは、どのなったらゲノムを理解したとする事ができるのだろう? ゲノムをゲノムたるものとする本質はゲノムに潜在する「かたち」であろう。 そのかたちをどのように理解するのかと…

きます?

かなりサボっていました。 それでも毎日50〜100名の方がお越し下さっています。 ちょっとした理由で何も書く気にならなかったもので・・・・・。   さて、「メールが届く」と言う意味で「メールがきます」と書く場合…

親友

親友という言葉を聞く。 私には理解できないがいいものなのだろう。 変な話だが、私には友人と呼べる人がいない。 友人というのを作ろうと思わないし 「友達をたくさん作りたいんです」という言葉を聞くと 「アホちゃうか?」って本…

「普通にはねられ男性重体」??

「普通にはねられ男性重体」   ある新聞のウェブサイトにあがっていた文章です。 一瞬「?」でした。 「普通にはねられ」って・・・・・・。 特に意味はありませんが、なんだか不思議に面白い文章だな。 たぶん普通に書…

言葉とゲノム

ゲノムはしばしば言語に例えられる。 宮田先生のソフトモデルを橋本流に解釈すれば、 極論だが、ヒトの遺伝子をチンパンジーの遺伝子とすべて入れ替えても それはヒトのゲノムであるという感覚だろうか。 これをゲノムに例えれば、 …

好き嫌い

食事の好き嫌いについて「?」と感じることがある。 言葉では表現が難しいのだが、 好き嫌いという言葉の定義というか意味することが人により異なると感じるのだ。   「好き嫌いはない!」と私は言っている。 体調やその…