スヌーズ

朝は携帯電話のアラームで目覚める。 ただ、私は五分五分で携帯電話に勝つ。 「勝つ」とは、アラームが鳴る前に起きることを言っている。   さて、アラームが鳴ったら止めるのだが、 その時に画面には「スヌーズ中」と表…

風が吹けば・・・?

風が吹けば桶屋が儲かる式の論理は、 あたかも数式のように他の体系にもかなり正確に移し得るように思う。 すなわち、違う言語に翻訳されても誤解されることはかなり少ないだろう。 この手の論理的な進め方を「科学的」と言われるのも…

つり銭

朝から新聞記事を眺めていたら 「プロ棋士が直観的に次の一手を選ぶ際、 アマチュアにはない脳の神経回路の活動がある」とあった。 さらに「この直観を導く回路は普通の人にもあるが、 長年の訓練で上手に使えるようになると考えられ…

続・ことばの問題

意味について考える時に、 ソシュールに端を発し、フーコー・ドゥルーズ・デリダ・ハイデガー・・・ などの思想に触れることは避けられない。 しかし、ここでぶち当たる問題として、 その論理の根拠であるところのことばの問題である…

ことばの問題

かたち論で繰り返している認識についてであるが、 日本語の論理と外国語の論理は異なり、 日本語で思考する時と外国語で思考する時では その思考過程や内容、あるいは結論に至るまで大きく異なる可能性について これまでに議論してき…

空間の意味

「日本では、絵画においても余白の美を重んじ空間を大切にする」と言われるが、 この表現も、私に言わせれば極めて西洋的としか思えない。 空間こそが意味であることは日本人なら誰にでもわかることなのにね。 西洋の人って色即是空を…

思考をまとめる

この欄ではしばしば小難しいことを書いている。 それは、誰かにお読みいただくという意味合いよりも、 その時に頭の中に存在していることを忘れない為に書き残す意味が大きい。 だから、まったく洗練されていない分かりにくい文章であ…

ゲシュタルト

ゲシュタルトの説明をするのに「からす」という言葉を私は例示する。 これは、内田春菊さんのマンガを例に話すからであって、 「からす」自体には特段の意味はない。   まず初めに、たとえば「か」という文字を考えてみる…

構造の進化

構造・ゲシュタルト・体系・形態・・・なんと呼んでも良いが、 私はこれらをひとこと「かたち」と呼んでいる。 特有の関係性を築いた複数の要素が、 その関係性によって特有の意味を持ったものを指す。 だから、論理体系というのは明…

念仏

念仏がいつから始まったのか知りません。 「ナンマイダア」の法然さんから始まったような気がするのですが 正確なことは勉強不足でまったく分かっていません。   仏に念ずることで極楽浄土に連れて行ってもらえるって考え…

読書と学習

私は読書が好きです。 ただ、読書と言って普通に皆さんが思い浮かべるようなものではなく、 9割がミステリ小説で1割が思想哲学書です。 全く違う分野にも見えますが、 私にとったら割と近いというか、 脳に与えるカタルシスが同じ…

英作文

英語の文章を作るときにはどうすれば良いのだろう?? 昨日のこの欄でも書いたことだが、 言葉の意味というのは、その言葉が使われる文脈によってのみ規定される。 だから、英文を書く時にはできるだけ例文のたくさん載っている辞書が…

奈良の大仏の「意味」

本欄の読者にはもうご理解頂いているだろうが、 橋本の周辺だけで通じる「奈良の大仏」という言葉がある。 もちろん、東大寺大仏殿に鎮座されている大仏さまを意味する言葉ではない。 詳細は「かたち論」の12ページをお読みいただく…

人権

人権感覚は、「絶対的な個」を意識しないかぎり芽生えない感覚ではないだろうか? 子供に対する人権意識など日本人が持ちえた感覚ではとうていありえないと思う。 三宅久之氏がよく言うように、 子供なんて動物と同じで礼儀作法や倫理…

一般論化

生きものの多様さに心を打たれたとき、 西洋の人は神の存在を意識し、 私たちは自然に育まれていることを意識するのだと思います。   などと、私はよく書きます。 私自身がこの手の文章を読んで感じるのは 「西洋人」を…