しつこく・かたちか情報か?
クエン酸回路(いや、何でも良いのだが、例としてあげると)はすべての細胞で共通である。 これこそ理屈だけいえば変異を受けても一向に構わない。 クエン酸回路の普遍性をもって「すべての生物が同一祖先から発生してい…
再び・かたちか情報か?
複雑な個体発生を行なうための情報が、 その複雑なハードを作ったがゆえにその構造からの拘束を受け、 拘束を受けた「ソフト」が機能しうるという制約によって 次に作られる構造にも制約が入り込むというゲノムの入れ子構造の話をした…
新・かたちか情報か?
さて、発生の設計図としてのゲノムの情報はその通りで構わないと思います。 今回は少し見方を変えて考えてみましょう。 まず、単細胞生物のゲノムの場合には、 細胞複製とともにゲノムの複製も起こるということですから…
続・かたちか情報か?
ゲノムがかたちでも情報でもどっちでも良い!って方が大勢でしょうが、 まあ、もう少し考えさせて下さい。 たとえば家を造るときの設計図を想像します。 基礎を作るとき、柱を立てる時に屋根をかけるとき、 その都度そ…
かたちか情報か?
ゲノムは情報だとする人が大勢を占めているだろう。 だからここを出発点として考えてみる。 ゲノムということばを考えるときにトートロジーに陥ることがある。 ゲノムを説明するのにゲノムの概念を用いてしまうというこ…
ゲノムと個体発生
このところよく似た文章を書いています。 というか内容的にはほぼ同じといっても良いかも知れません。 その理由は単純明快で、 「こういうこと」をずっと考えているからです。 ゲノムは情報ではないという立場を私は取…
発生を考えること
個体発生を見ると、たとえば縞模様や紋様形成など、 動的なかたちの形成に思いを馳せてしまう。 この動的な形づくりの情報はもちろんゲノムに載っている。 それを数学で解くということは、 ゲノムの一次元情報に細胞(…
ゲノムを考えること
私は、ゲノムの正体について常に思考思索している。 実験系の研究者である私が、 実験的に証明を試みることなくただただ思索だけをしている。 これに何の意味があるのかはわからない。 意味などないのかもしれない。 …
個体発生を研究すること
今週はDNA・ゲノムに始まり、生物種から個体発生へと議論を進めてきた。 ややもすれば無理矢理感のある話の進め方だったのだが、 これはこれで目的があったのでご容赦願いたい。 もちろん、これらの話の一つ一つを丁寧に掘り下げれ…
発生現象と生物種
さて、ゲノムDNAを後世に残すための装置として個体発生過程を考えると、 もちろん、なんらかの決定的な違いによって生じる種分化と、 それを形づくる個体発生過程の関連に思いをはせることとなる。 これは逆に考えると個体発生過程…
ゲノムと生物種
では、ゲノムDNAが複製され、後世へと受け継がれる条件を満足させるものを 「生物種」として認識しても良いのだろうか? それは、ゲノムの定義としても構わないだろう。 これまでの議論ではゲノムDNAと個体発生を…
ゲノムと生きもの
さて、ゲノムである。 これまではゲノムを「その生物種を複製できる情報体系」のように考えてきた。 しかし、DNAという物質を思考に介在させると違う言い方もできよう。 すなわち、そのDNAとまったく同じものを複製できる単位と…
ゲノムとDNA
生きものとは何かについて考える。 様々な考えや思いはあるだろうが、 基本的には子孫を残すという行為が最大の目的のような気がするし、 そこに生きものの定義をおいてもあながち間違いではないと思う。 さて、DNA…
進化の意志(蛇足)
進化の意志でのコメントについて分かりにくいとの批判?を受けての補足(蛇足)です。 この件では、赤とんぼの話や神社の雑草の話など何度か書いているので まったく同じことの繰り返しになります。 ウチではツメガエル…
進化の意志
こんなタイトルを付けるとお叱りを受けそうな気もしますが、 まあちょっとお付き合いください。 普通の状態(本当は普通という言葉に説明は必要でしょうが)でも 変異は中立的に起こっているし時間とともに生きもの(ゲ…
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