情報教育の拡充?
新しい学習指導要領の検討の過程で、小中学校で情報教育の拡充が議論されているとの報道を見た。なんとなく、新しい知見や概念への対応として当然のことと感じると同時に、もしその教科が増えたら無くなるあるいは減る教科が出てくる。では、何が減るのだろう??偉い先生方が不要なものを見つけるのだろうが、それは果たして不要なのだろうか?もっと言えば、不要なものをこれまで教えてきたのだろうか。この議論が極論であることは承知している。ただ、現実に増えるものがあれば減るものもある。生物でも発生(古典発生・発生現象)がごっそりとなくなって、代わりに遺伝子発現の話が増えた。たしかに発生過程では複雑な遺伝子の発現制御がなされているし、遺伝子発現の制御が発生の重要な要素のひとつであることは論を俟たない。しかし、現象を見ずに分子だけを教えることにものすごく大きな違和を感じる。
以前に書いた七味の議論と同様の話であるのだが、入れられる器が決まっているので、何かを増やしたいなら、その分、別の何かを減らさなければならないことは事実である。このバランスをどうとっていくのか、そこが問題だろう。言ってみれば、何を増やすかの問題というよりは、何を減らすかの問題だろうと思う。