構造主義の終焉

もうかなりの時間が経ちましたが、 掲示板に金山さんからご質問がありました。 直接的にこの質問には答えられません。 ここでいかに論を尽くしても 時間が経たないと答えが分からないからです。 私たちが生きている時間では足りない…

構造論

初めて構造論に触れたのはもう20年以上前の事だ。 とっかかりが柴谷さんだったからと言うのでもないだろうが とても難しかった記憶がある。 柴谷さんは簡単な事を難しく書くと聞いたのはその後である。 とにかく新鮮な感覚を持った…

ゲノムと言語

ゲノムを言語に例える時、たとえば英語なら26文字のアルファベットからなるのに対して、DNAは4文字の塩基からなるのような表現(考察)は全くもって不適切といわざるを得ない。これは表面的な相似性を安易に比較しているに過ぎず、…

ゲノム論

ゲノム論が煮詰まってきました。 論が一人歩きを始めてしまい 「これでいいのだろうか?」と考える日々です。 とりあえず量だけはたまってきました。 この時点で皆さんにお読みいただくべきなのか・・・。 もう少し考えます。 ただ…

ジグソーパズル3

一般に突然変異はかなりの確率で起こっている。その都度に新しい生きものができないのは、高度に組み上がったジグソーパズルを崩して新たな模様にできる可能性がほとんどゼロだからなのだろう。だから、一つのピースに変異が入った場合に…

ジグソーパズル2

存在する生きものには、ひとまず遺伝子のジグソーパズル(すなわちゲノム)が出来上がっている。手持ちのピースを使って完全に「閉じた」かたちで全体が出来上がっている。しかし、突然変異などでピースの形が変わってしまったら、周囲の…

ゲノムとは何か?

ゲノムとは「染色体上の遺伝子が持つ全遺伝情報」と理解されているが、この表現だと遺伝子全てであると誤解されやすい。ゲノムとは、その種を形づくるための情報であり、ヒトゲノムとはヒトという種が成立する意味そのものとして捉えられ…

ジグゾーパズル

生きものとはジグソーパズルの完成品と考えたら面白い。 遺伝子はパズルのピース一つ一つ。しかし、普通のジグソーパズルと違う点が一つある。普通のジグソーパズルは完成図があってパズルができている。しかし、生きもののパズルには完…

偶然と必然

現存するすべての生物の存在は必然である。 偶然によって生じた変異のほとんどは 内部淘汰を経たあとで残り得るものではない。 その中で、ある特定の「遺伝子同士の閉じた関係性」を 天文学的に低い確率で形成できたからこそ 生物と…