月日は
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり」 旅をするにはもちろん時間の流れが必要である。 しかし、旅そのものは訪れた場所の記憶、 仮に移動中の車内の出来事であっても、 その瞬間の記憶の集積ではないだろ…
霊性の時代
今日の新聞記事にあったのだが、 フランスの作家アンドレ・マルローは、 「21世紀は霊性の時代となろう。 霊性の根源には神話があり、それは歴史の一面を物語っている。 世界の神話が現代なお生きているのが日本であ…
ゲノムの方法論ー続き
昨日の話の続きです。 まあ蛇足に近いかな? 結局、思考で何かを求めるためには そこには論理的な因果関係がなくてはならない。 思考の方法論は論理であるからである。 で、たとえばコンピュータプログラムを走らせた…
続ノックスマシン、またはゲノムの方法論
先日に引き続き法月綸太郎の「ノックスマシン」から話を始めます。 この書籍の内容を楽しめるにはかなりの予備知識が必要だと思います。 私は小学校の頃から推理小説を読んでいました。 それほど体系づけて読んでいたわけではありませ…
日本史を必修科目に
日本史を高校で必修化することが検討されるとの新聞記事が出ていたのだが 当たり前すぎて何も言うことはない。 小学校では神話を教えるべきだし、 高等学校では俗に言う日本史はもとより 日本近代史の勉強は絶対にしなければならない…
ノックスマシン
法月綸太郎のノックスマシンを読んだ。 なんじゃこれは? これを誉め讃えている人の脳はどうなっているのだろう??? などと真面目に思った。 SFと言われればもう何も言えない。 しかし、なんというのだろう、 訳の分からない難…
かたちの変化のかたち
かたちとは、その瞬間の構造である。 ある瞬間に要素同士がどのような関係性を築いているのか?ということだろう。 思考的にはかたちを考える場合に時間を止められると思う。 しかし現実には、「考える」という行為自体が時間を要求す…
階層性とは
一月二日は「初○○の日」や「○○始め」ですね。 なので、今年のはじめとしてちょっと考えていることを書いてみます。 ただ、まとまらない話なので現時点での自分自身への問題提起です。 階層性を無視して思考すること…
形式
かたちは形式として民族の生活の礎にもなる。 神事がそうだろうし祭りなどもそうだろう。 正月行事や結婚式・葬式などもこれに当たる。 軽い感じではマナーなんてのも同じことだと思う。 これらの形式は、決まり事であ…
型破り
型ができる。 型は継承される。 型破りが現れるが最低限の基本型は守られる。 守られなければ一門から破門される。 やがてその型破りがひとつの型となる。 「かたち」の概念をうまく説明できている文章…
トリックとロジックとプロット
本格謎解き小説を語る時に頻出する言葉である。 私が推理小説を読み始めたのは小学校の高学年くらいだった。 ノベルズ版の笹沢左保なんか好きだった。 そのころの興味というのはやはりトリックだったように思う。 四の…
「かたち」と「関係性」
「かたちは関係性である」と私は言っている。 しかし、その本質的な意味はおそらく伝わっていないと感じる。 空間にいくつかの「点」があるとしよう。 ビーズとかを思い浮かべてくれても構わない。 点がバラバラならそ…
かたちの変化のかたち
標記のことばは細馬宏通さんから初めて聞いた。 彼のオリジナルかどうかは分からないがよくできた言葉だ。 生物学なんてこの言葉だけですべてを表現してしまいそうな気さえする。 かたちとは、一義的には時間軸を止めた…
ゲノムと遺伝子
さて、心経の続きです。 体系なくして要素が存在しないと考えたとき、 ゲノムなくしては遺伝子の存在すらあり得ないこととなります。 遺伝子単体が意味を持たないというのは分かりますが、 その存在すら疑わしくなると…
心経
たまに般若心経を読む。 解説本も読んだりする。 解説も、書く人によって内容は異なり、 「この言葉をそう受け止めるのか」と感心したりしている。 さて、昨日も中華を食べながら心経の解説本を読んでいた。 怪しげな…
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