ノックスマシン

法月綸太郎のノックスマシンを読んだ。

なんじゃこれは?

これを誉め讃えている人の脳はどうなっているのだろう???

などと真面目に思った。

SFと言われればもう何も言えない。

しかし、なんというのだろう、

訳の分からない難しそうなことを振りまいて人を煙に巻くというのか、

悪い意味での「衒学的」と感じられる文章だった。

表題作なんて内容自体は使い尽くされた展開の焼き直しに過ぎない。

これに、訳の分からなさを論理的な難しさだと、意味不明の単語を並べて錯覚させ、

それを格好いいと思わせるだけの内容にしか申し訳ないが私には思えなかった。

 

と、これからが本題である。

その「悪い意味での衒学趣味」がどうも私の書く文章に似ているように思うのだ。

私の文章も皆さんからすれば、意味不明の言葉を並べて

非論理を論理のようにごまかしたものに映っているのだろうか?

まあ、そうなのだろうなあ。

人のふり見て我がふり直せ、肝に銘じなければ。

たぶん、この本を読んだ時の不快感は近親憎悪に近いものなのだろうと思う。