思想・哲学書の読み方

「思想・哲学書を読むのが好き」というと、思想・哲学史について詳しいと誤解を受けることがたまにある。固有名詞(特に人名)をたくさん知っているとも思われる。しかし、謙遜ではなく全くそんなことはない。たぶん「読む目的」が普通の…

思考と嗜好(目的論)

生物の進化を考える際に目的論は徹底的に排除される。それが新ダーウィン主義の考え方だろう。エーデルマンは神経ダーウィン主義を提唱したがそこに目的論はない。要するに「〇〇するために変異する」のではなく、「変異した結果(淘汰さ…

思考と嗜好(羊膜類)

羊膜類が誕生するときにも卵黄が大きな役割を演じていると私たちは考えている。卵黄が一定水準を超えて卵に蓄積されると、卵は細胞としての振る舞いを行なえなくなる。端的に言えば、油が邪魔をして細胞分裂ができなくなるのだ。そうする…

ビシソワーズ

あまりに寒いので朝からビシソワーズを作りました。ビシソワーズは冷たいものという印象が私にはあったのですが、これは温かいやつ。じゃがいもと玉ねぎとブロッコリー。牛乳たっぷりでバターも入れて栄養もカロリーもたっぷり。じゃがい…

思考と嗜好(原索動物と脊椎動物)

脊椎動物の出現を考えるとき、卵黄の獲得が大きな意味を持つと考えている。卵黄の獲得により卵が巨大化した。卵が大きくなると細胞分裂の回数が増えなければ、細胞運動可能なサイズの細胞を持つことができない。原索動物(無脊椎動物)は…

思考と嗜好(ゲノムと淘汰圧)

中立的に物事を見ることがなかなか難しい。論理的に思考している時でも、「論理的」だから公平中立に考えられているのかと言えばそれは違う。私たちの考え方には、生まれ育った環境に依存する癖がある。言語が論理に影響することは何度か…

進学校での講演(後編)

今回は、実験事実から仮説を考え、それを検証してみようといういつもの試みだが、今回ある種の手応えを掴めたら他にも試してみたいことがある。新たな機会を頂戴できた時などに橋本が考えた思考的な問題に取り組んでもらいたいのだ。過去…

進学校での講演(前編)

3月に兵庫県の進学校で講演させていただく機会をいただいた。ここの読者の方にはお分かりいただけるように、講演といっても一方通行ではなく主体的に考えていただく内容である。基本的にはこれまでの「考える会」でやってきたことなのだ…

2024/ 1/15 15:51

鰹節

親元に行って鰹節と削り器をもらってきました。削りたての鰹節はやっぱり香りがいい!でも、カチンカチンの鰹節を削るのにはかなり力が必要だ。必要分を削ったら握力がほとんどなくなってしまう。でも、美味しいから頑張ろう。

読書 番外編(後編)

話はズレるが、華丸大吉のネタで相性の悪いものとして「寿司にコーラ」というのがあった。これには激しく同意した。その後、休日のお昼に入った寿司屋でコーラを飲む客に何度も出会った。ちょっとびっくりしたので、その客が出てから板前…

読書 番外編(前編)

私は飲み屋で読書することも多い。ただ、場所は限られる。飲み屋で読書すると変な目で見られることもあるし変にカラまれた経験もあるので、「飲み屋」というよりは定食も出しているような「食べ物屋」でお酒を飲みながら読書をする。刺身…

読書 3/3

さて、本屋に行かなくなった今、どうやって読む本を探しているのかだが、もっぱらネットの口コミに頼っている。自分と趣味や嗜好が似ていると思う人のブログを読んだり、キーワード検索をして自分に合ったと思われる内容の本を探す。そこ…

読書 2/3

本屋が好きである。いや、過去形で「好きだった」と書くべきかもしれない。その理由は、本屋にいかなくなってから長い年月が経っているからだ。本屋には何時間でも滞在できる。入店したらカゴを持ってミステリの新刊書売り場に向かう。次…

読書 1/3

本を読むのが好きである。漫画はあまり読まないが、でも何かの拍子に趣味が合いそうな誰かのおすすめの漫画に出会えたら読んでみることもある。レンタルや古本ではなくほとんどの場合は自分で購入する。理由は以前にも書いたのだが、頑張…

科学することとは (後編)

発見の驚きが科学の楽しさだと言われることがあるが、新しい事実の発見自体に「驚き」はあるかもしれないが、それは科学の驚きではない。いままで触れたこともない考え方(論理体系)に出会った時の驚きこそが科学的な驚きだ。すべての事…