本日午後はレクチャーです!

本日もまた90分では話し足りない内容をお話しします。 膝を突き合わしてゆっくり話せば ひとつの動画からいくつもの論点が浮かび上がります。 おそらく丸一日はゆっくりとお話(対話)できるでしょう。 それはそれは楽しい時間にな…

発生を考えること

  個体発生を見ると、たとえば縞模様や紋様形成など、 動的なかたちの形成に思いを馳せてしまう。 この動的な形づくりの情報はもちろんゲノムに載っている。 それを数学で解くということは、 ゲノムの一次元情報に細胞(…

ゲノムを考えること

  私は、ゲノムの正体について常に思考思索している。 実験系の研究者である私が、 実験的に証明を試みることなくただただ思索だけをしている。 これに何の意味があるのかはわからない。 意味などないのかもしれない。 …

個体発生を研究すること

今週はDNA・ゲノムに始まり、生物種から個体発生へと議論を進めてきた。 ややもすれば無理矢理感のある話の進め方だったのだが、 これはこれで目的があったのでご容赦願いたい。 もちろん、これらの話の一つ一つを丁寧に掘り下げれ…

発生現象と生物種

さて、ゲノムDNAを後世に残すための装置として個体発生過程を考えると、 もちろん、なんらかの決定的な違いによって生じる種分化と、 それを形づくる個体発生過程の関連に思いをはせることとなる。 これは逆に考えると個体発生過程…

ゲノムと生物種

では、ゲノムDNAが複製され、後世へと受け継がれる条件を満足させるものを 「生物種」として認識しても良いのだろうか? それは、ゲノムの定義としても構わないだろう。   これまでの議論ではゲノムDNAと個体発生を…

ゲノムと生きもの

さて、ゲノムである。 これまではゲノムを「その生物種を複製できる情報体系」のように考えてきた。 しかし、DNAという物質を思考に介在させると違う言い方もできよう。 すなわち、そのDNAとまったく同じものを複製できる単位と…

ゲノムとDNA

生きものとは何かについて考える。 様々な考えや思いはあるだろうが、 基本的には子孫を残すという行為が最大の目的のような気がするし、 そこに生きものの定義をおいてもあながち間違いではないと思う。   さて、DNA…

進化の意志(蛇足)

進化の意志でのコメントについて分かりにくいとの批判?を受けての補足(蛇足)です。 この件では、赤とんぼの話や神社の雑草の話など何度か書いているので まったく同じことの繰り返しになります。   ウチではツメガエル…

進化の意志

こんなタイトルを付けるとお叱りを受けそうな気もしますが、 まあちょっとお付き合いください。   普通の状態(本当は普通という言葉に説明は必要でしょうが)でも 変異は中立的に起こっているし時間とともに生きもの(ゲ…

研究員レクチャー

2013年1月19日にレクチャーをします。 構造(かたち)論の話を「かたちの哲学」と称してすることが多いのですが、 今回は両生類の形づくりの話をします。   って宣伝はともかく、 何となく研究館のホームページを…

脊椎動物の進化と神経堤の獲得

この話題に関してはすでに何度か書いているので 詳細はそちらを見ていただきたいのだが、   発生の砂時計モデルを見た時に面白いなあと思うことがある。 脊椎動物と原索動物との決定的な違いは神経堤を持っているかどうか…

残りうる変異

後世に残りうる変異とはどういうものなのだろうか? それは生存に有利な変異だと一般に言われる。 この「生存」の解釈がよく間違われるように思う。   生存というと個体の生存のイメージが強い。 しかし、進化における生…

多様性と普遍性

種分化の瞬間、瞬間といっても長い時間がかかるのだが、 その時のことを考えてみる。 種が分化する時に、結果的に新しい種になる生き物も、 新しくなろうとなんて望んでいないし考えてもいないだろう。 いや、こういう恣意的なという…

ゲノム論を考える

このブログをはじめた目的はゲノム論の確立でした。 こう書くと大層な話のようですが、 単に、ゲノム論をまとめようとして行き詰まり、 書いては消しを何度も繰り返して収拾がつかなくなったところから、 だったら、体系付けて書くの…