相対的
経済は相対的なものだとよく言われます。 だから、一つの側面から見る事は危険であるし、 ある一つの要素の変化で「かたち」ががらっと変わってしまう事は普通にある事だと言います。 これなんかは私がかねてから主張し続けている「か…
酒は百薬の長
適度な放射線はむしろ健康に良いという話を先日書いた。 これに関しての科学的根拠がどれだけ分かっているのか不明だが、 何となくこんなところだろうと感じることはある。 ずっと以前に、幼少期に泥んこになって遊び …
ミステリ小説のかたち
ミステリ小説にとってトリックに先例があるかないかがしばしば重要であるとされる。 その気持ちは非常によく分かる。 ドキドキして読んだあげくに使い古されたトリックだったらがっかりする。 「知らなかった」では済まされない厳しい…
SF?それともミステリ?
ミステリ小説をどう捉えるかは人によって大きく異なる。 年末に出版される「このミステリがすごい」にあげられる書籍の数々の中で、 私がミステリだと思えるものは数分の一程度だろう。 その理由は最近のわたしのコラムで多少はご理解…
好きなミステリ
たとえば名作との誉の高い「ホッグ連続殺人」は好みではない。 なぜなら、初めから徹頭徹尾不自然であり、 その不自然さを解消する唯一の方法が結論だったからである。 だから、最初から自然に考えればそれが結論ということで終わるの…
エクスタシー
で、またミステリの話にもどった・・・。 昨日のこの欄にエクスタシーを感じる瞬間のことを書いた。 その時に、実験の結果のことを考え続けて夢にまで見たことを書いた。 その続きを書かせて頂く。 実は…
ミステリと研究
「ミステリで得られる最上級の興奮を研究でも何度か得たことが 今でも研究を続けている理由だということである」と 昨日のこの欄に書いたので、 小さな話で恐縮だが少しだけ実例を挙げておく。 大学院に…
地球外生物
生命がいそうな惑星がいくつか見つかったと報道された。 ここで、いつもの話になる。 「生命って言葉をどういう定義で使っているのか?」である。 文脈から判断するに「地球にいる生命に似たもの」って感じなのだろう。 …
構造の進化
構造・ゲシュタルト・体系・形態・・・なんと呼んでも良いが、 私はこれらをひとこと「かたち」と呼んでいる。 特有の関係性を築いた複数の要素が、 その関係性によって特有の意味を持ったものを指す。 だから、論理体系というのは明…
ゲノムの解読
今朝のニュースで、日本人のゲノムが初めて解読されたといっていた。 研究者仲間も日常的に「その生物はゲノムが分かっているの?」と聞くし、 「ゲノムが分かっている生きものの研究が進めやすい」なんて事もいう。 で…
遺伝子ネットワーク
先日、宮田先生と話をしていた時に遺伝子の平行移動の話題になりました。 他の生きものの中で獲得された遺伝子が、ウイルスや、別に何でも良いんですが、 そのような媒体によって運ばれてくるような話です。 この手の議論は、一般には…
有利な変異って?
木村資生は中立説において 「種にとって有利な変異は無視できるくらいに小さい」と主張した。 それまでの進化の考え方が、有利な変異の存在を積極的に肯定していたので、 この主張は非常に大きかったと思える。 ただ、私にはまだ疑問…
遺伝子の関係性
ゲノムとは遺伝子同士の関係性であると考えている。 遺伝子自体には何の意味もなく、 関係性という見えないモノのネットワークこそが ゲノムの本態であるという考え方で、 だから、色即是空・空即是色とゲノムを私は表現している。 …
ソフトモデル
脳血管学会で招待講演をされた宮田隆先生のお付きで 土曜日に大阪YMCAまで行って参りました。 講演内容は「雄駆動進化」に関するものでしたが 講演後に「大進化」に関する質問が出て 宮田先生はご自身のソフトモデルに関してお話…
一次元の情報と三次元の情報?
少なくとも脊椎動物の形づくりを考えるとき、 三次元の構造を作り上げる仕組みを考えなくてはならない。 そして、その情報はすべてがゲノムに書かれていると考えられている。 すべてがゲノムに書かれているという言い回しに抵抗がある…
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