地球外生物

生命がいそうな惑星がいくつか見つかったと報道された。

ここで、いつもの話になる。

「生命って言葉をどういう定義で使っているのか?」である。

文脈から判断するに「地球にいる生命に似たもの」って感じなのだろう。

 

私は、生命の起源も進化も一度きりの出来事だと思っている。

もういちど地球の誕生から繰り返されても

私たちと同じ生命体は絶対に現れて来ないと思っている。

DNAを遺伝情報として持ったのも偶然だし、

タンパク質もその他の生体分子もすべて偶然の産物だろう。

 

だから、地球環境に似た惑星が見つかったという理由で

生命体が存在する可能性があるという論理にはなかなか賛同できない。

水がなければ我々のような生物は生存できない。

しかし、水以外の溶媒のみから構成される「生命体」がいる可能性はないのだろうか?

我々が絶対に生存できない環境でも生存できる「生命体」がいてもおかしくない。

というか、地球外生物なるものがいるとすれば

それらは絶対にDNAを遺伝情報として持っていないと私は思っている。

「生命体」が我々とはまったく異なる分子で構成されていれば、

地球のような環境である必要など全くないはずだ。

というか、ゲノムはその環境の中で磨かれてきたのだから、

その生物にとってはその環境が最適だろうということだ。

我々は、この地球環境の中で進化を遂げてきたのだから

この環境がもっともすごしやすいのは当たり前である。

地球環境に大規模な変化が生じた場合には

それまでのゲノムでは適応できないこととなり、

致命的にも思えるようなゲノムの再編成が起こらなければ

環境変化に適応できないこととなろう。

これが、カンブリア爆発の大きな原因だろうと私は思っている。

同様に、いかなる環境であろうが、

その環境で増殖可能な生命体が生じれば、

我々にとっては一秒たりとも生存できないその環境は、

その生命体にとって最適な環境となるだろう。

だから、言いたいことは理解できるのであるが、

「地球に似た惑星の存在」=「生命体の存在可能性」という論理に

どうしても抵抗を感じてしまう。

これは、地球に似た惑星に生命が存在しないというのではない。

存在の可能性はもちろんあるだろう。

ただ、それと同じくらいの確率で

それ以外の惑星にだって生命が存在するのではないかと言っているのである。

 

では、そもそも生命って何?と聞かれたら・・・、

う〜〜〜ん・・・・なんなんだろう????