単元またぎ

静岡県教員研修会へ先週の金曜日に行ってきました。どの先生も真剣にご覧くださってとてもいい時間を過ごせたと思っています。

さて、今回は少し遅れてお越しの先生が数人いらっしゃるとのことで、これまで「考える会」で行なってきたことと、いま橋本がやってみたい(興味がある)ことについて最初に少しお話をさせていただきました(こちらもご覧ください。その1,その2,その3,)。その中で、「問題を考えてみよう(仮)」について少し書いてみます。

これはかねてよりすごくやってみたいことの一つなのですが、教育関係者に話してもあまり乗り気になっていただけません。過去にもこの欄で書きましたが「なぜDNAにはチミンが、RNAにはウラシルが使われているのか?」「なぜ遺伝情報の保存(ゲノム)にはDNAが、遺伝子発現にはRNAが使われているのか?」についてじっくり考えてみようという問いかけは、ものすごく多くの知見が潜在しています。核酸の構造についても、ただ知識を網羅的に覚えると嫌になりますが、そこに意味付けできれば覚えることは簡単です。核酸の生合成や代謝についても、詳細を知る必要はありませんが、その本質的な意味に触れる話だと思います。遺伝子発現の本当の意味を知らなければ発生なんて理解できません。そう言ってしまったら「難しい」と感じられるのでしょうが、実は簡単な気づきで全ては理解できるけれど、教科書にはそこまで丁寧に書かれていないことなのです。なぜ教科書に書かれていないのか、それはおそらく単元ごとの学習になっているからだと思います。単元とは人間が勝手に作った境界であって、本当の生物にはそんなところに区切りはありません。だから、単元と単元の間に、本当は大切なものが存在しているのです。だから「単元またぎ」の学習が意味をなすというわけです(たとえばこんなのとか、ここで書いたこととはちょっと離れるように感じられるかもしれないけれどこんなのも本質的には同じです)。

どうしても、実際の実験や実験結果を考察することの方に興味を持たれる先生が多く、こういう「思考実験」のようなものに食いつきがないと感じるのですが、こういうことをじっくり時間をかけてやってみたいと真剣に思っています。どなたか興味はないでしょうか????