王さん
ずっと以前から思うことがある。王貞治さんがもう少し現役を続けていたら本塁打と安打の数はどれくらいになったのだろうか?だ。
というのも、王さんはまだ数年くらいは現役を続けられたように思うからだ。聞くところによると、通算打率が3割を超えた状態で引退したかったからあの年に引退を決意したらしい。確かに引退した年の打率は.236であり、その時点での通算打率は.301だったから、もう一年現役を続けたら確実に3割を割り込んでいただろうことは想像に難くない。通算打率だけではなく、ジャイアンツの4番として2割5分を打てない自分自身に対しても現役続行を許さなかったのかもしれない。
ただ、数字だけで見れば、最後の年でも年間30本塁打を記録している。その前の年も33本、その前が39本で、さらにその前の年は50本の本塁打を打っている。そう考えたら、現役を続行しても一年で20本塁打は記録できただろうし、あと2〜3年現役を続けていたら、通算本塁打数は900本を超えていただろう(ちなみに現在の記録は868本塁打)。それから、日本プロ野球の通算安打数の記録は張本勲さんの3085 本であり、三千本を超えているのは張本さんだけである。しかし、王さんも通算で2786安打を打っている。張本さんより299少ないだけだ。王さんは、通算22年の選手生活で初年度を除く21年の間、年間百安打以上を記録し続けているし、引退直前の3年間でも353安打を放っている。だから、仮にあと3年間現役を続けたら、もしかしたら張本さんの記録に届いているかもしれないし、最低でも3千本安打は記録していただろう。
現実問題としてどうなったかはわからないが、一ファンとしては見てみたかったな。