個人研究

タイトルにはいつも悩みます。センスないなあといつも思いますが、適切なのが思いつかないのだから仕方ない。ここで書きたいのは「個人研究」に直接関することではありませんので、悪しからずご了承ください。

私は個人的に面白いと思う研究をしてきました。自分の器にあった研究しかしてきませんでした。だから、学生さんが研究室に入ってきても、自分がしたかった研究テーマを提案することしかできません。何が言いたいのかと言えば、俗にビッグラボと呼ばれる、構成員が20人も30人もいるような研究室のプロジェクトを企画運営する能力を持ち合わせていなかったわけです。

ラボを上げてビッグプロジェクトを運営できれば論文の量産が可能になると思います。少なくとも、ラボの中で皆がバラバラのテーマで研究しているよりは、はるかに多くの論文を書くことができると感じます。多くの論文が出れば多くの研究費をもらえます。そしてラボはさらに大きくなります。いやあ、実際に「すごいなあ」と思ってきました。では、その人間の数と研究費をもらえたら自分にもビッグプロジェクトを動かせたのか?と聞かれたら、「いやあ、無理無理」と苦笑いしながら答えるしかありません。人にはそれぞれに見合った器があります。私には、のんびりゆっくり、ああでもないこうでもないと考えながら一歩ずつ研究を進めていくことが性に合っています。その意味でも「我が(研究)人生に悔いなし!」ですね。