罪
家に引きこもって買いためていた本を読んでいる。 ことば関係を中心に何冊もたまっていたのを 水風呂につかりながら斜め読みしているのである。 さて標題だが、キリスト教で言うところの「罪」という概念である。 別の…
ゲシュタルト崩壊と意味 その3
何かを思考している時に言語が介在しているかと問われれば、 それは「いいえ」としか答えようがない。 特に論理的に何かを思考しているとき、 脳の中に言葉があっては私は困るのだ。 というか、思考している時に脳の中に言葉が出てき…
ゲシュタルト崩壊と意味 その2
昨日のコラムで「生」の意味について考えた。 ちょっと気になったので別の言葉でも考えてみる。 「おなか」と「せなか」、語呂は似ているのに漢字で書くと「お腹」と「背中」になる。 おなかは「御中」とも書くそうだが…
ゲシュタルト崩壊と意味
ことば論で「生(なま)」という言葉について書いた。 生という言葉の概念は大きく私たち日本人にある。 生とは、生肉のように火の通ってない食べ物に用いるし、 生傷のように「あたらしい」という意味にも使われる。 この生傷と同じ…
カタカナ語 続き
自由・権利・平等といった日本語が明治以降にできたことは意外に知られてない。 もしこの概念がこの平成の世に輸入されていたらどうなるだろう? こんな素晴らしい日本語が産まれただろうか? たぶん産まれて来なかったと私は思う。 …
カタカナ語
本欄の読者なら「橋本はカタカナ語が嫌い」ということをご存知だろう。 同時に「橋本はカタカナ語を職業病として良く使う」のもご理解いただいていると思う。 カタカナ語は、ある意味では日本語の特徴を示すのだろう。 他の言語ではこ…
おかげさま
おかげさまって言葉が好きだ。 何気なく普通に使われてきた言葉だ。 少なくとも私の子供のころは。 でも現在は「おかげさまで」と言おうものなら 「お前の世話などしていない!」などと言われそうだ。 それってひねく…
リベンジ
オリンピックの女子バレー3位決定戦は見事でした。 「予選で負けている韓国にリベンジできてよかった」と 選手の一人が試合後に語ってました。 私はカタカナ語を良しとしませんが、 この「リベンジ」には違う思いを抱きました。 …
論理離れ
先日の全国一斉学力調査で、中学生の理科離れが明確になったと報道されていた。 さて、理科離れである。何度も書いているが、私はこれを「理科」から離れている、あるいは「理科」を苦手とするとは考えていない。これはむしろ「論理離れ…
できかねます
何度も書いているが通勤にJRを利用している。 新快速など比較的長い距離を走る列車になると、 列車の前方の車両と後方の車両で行き先が異なることがある。 例えば前方の8両が播州赤穂行き、後方4両が網干どまりという感じだ。 こ…
勉強させていただきます
大学院の先輩の話していたこと。 シンポジウムとか研究会とかで、 参加者が「今日は勉強させていただきます」ということがあるが、 この言葉をその先輩は嫌っていた。 その理由は、たとえば国会議員の選挙に当選した時に、 「これか…
勘違い?
高校生の頃、社会科が神懸かり的に得意だった友人から、 「一級河川とは県境を跨いでいる川である」と言われ鵜呑みにした。 鵜呑みにしただけではない。 偉そうに吹聴しまくった。 結果は完全に間違えていた。 「カル…
心が痛い
ってのと同義に「胸が痛い」とも言いますよね。 英語でも似たような表現がありますから、 心は胸あたりにあったと認識されていたんでしょう。 まあ、心って日本語もheartって英語もともに心臓ですからね。 では、…
年長?
単純な疑問です。 年中とか年長とかって単語は十分に市民権を得ているのですか? 友人が「小学生と年中の子供が行ます」と知らせてきても 小学生は分かるものの年中というのが分からなかったのです。 これを普通に用いても構わない(…
(続)読む速度
先日この欄に書いた「古い探偵小説」と「比較的最近の推理小説」についてです。 前回の文章では古い方を何となく持ち上げるかたちになったようにも思います。 ただ、これは優劣の問題ではなく、 おそらく物差しが異なる…
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