本格ミステリとは?、その1
本格ミステリと呼ばれる小説ほど、 読者(あるいは作者も含めて)にとって定義の異なるものはないように思う。 四の五の言わず、とにかくトリックを見せてくれ!という人もいるだろうし、 トリックよりもプロットで脅かせて欲しいとい…
翻訳小説
以前に「五足の上ぐつ」について書いた。 小学生が書いた作文が、その言葉は無茶苦茶に壊され、 その品格や格調といったものがまったく失われた形で 文部省検定の教科書に載ったという話だ。 そこで思うことがある。 …
視覚言語と聴覚言語
以前から長い間ずっと視覚言語と聴覚言語について考えています。 当然のことですが聴覚言語の方が先に現れたのは間違いないでしょう。 そして、おそらくは記録するという意味で視覚言語が出現したと考えていいような気はします。 で、…
ひらがな
このところ、昭和初期の文章を読むことが多くなっています。 そこで感じるのは、ひらがなの多いことです。 私は、これは私個人の問題かも知れませんが、 ある程度漢字が入っていないと文章が読みにくくなると思っていました。 ひらが…
時代小説
「切腹」の原作を読んで以来、 何となく時代小説、しかも短編を読んでいます。 いまは山本周五郎の「花杖記」です。 これまで時代小説をほとんど読まなかったのですが、 いやあ、上手いなあと感心すること仕切りです。…
さっぱりワヤや
「さっぱりワヤや」って言葉の意味はわかりますか? これは関西人ならおそらく誰でも普通に聞く言葉だと思うのですが、 この言葉の意味を知らない人に伝えることができないのです。 というのは、同じ関西人同士で偶然この言葉の意味を…
責任
このところ英語の話を書いているのでその流れでもう一つ。 責任を英語にするとresponsibilityとなる。 これはどの辞書にも書いていることだし、学校でもこう習う。 だから、英文中にresponsibilityがあれ…
ザアイス
この夏にザ・アイスと言うアイススケートの興行があった。 これ以外にも行なわれてきたのかもしれない。 さてこの興行、タイトルが日本語(カタカナ)でザアイスとなっている。 ここに違和感を覚えないのかなあ??? 今の人は、映画…
二ヶ月後に記憶する
標題の台詞は、ケビン=メア氏が話していた言葉である。 沖縄県民は怠け者だ発言が出たあとにしばらく沈黙をしていたが その時の事情を彼の立場から説明する時の中でこの表現がなされた。 本コラムとは関係ないのだが大まかないきさつ…
ジヒドロゲンモノオキシド(DHMO)
無色透明・無臭・無味の化学物質ジヒドロゲンモノオキサイド(DHMO) は、 通常は液体の状態で存在しますが、固形状態では身体組織に激しい損傷を起こす原因となります。 DHMOは大量発汗、多尿、腹部膨満感、電解質異常などな…
氷河とglacier2
ことば論にも書いたことだが、 上位の文章によりその意味ができ上がる場合に、 その意味が本当に共有できているのかについて疑問が生じる。 例えば、赤色というのは明確に定義できない。 ただ、生まれ育った過程である…
氷河とglacier1
言葉の意味がア・プリオリに決まらないと書き続けている。 意味を持った単語が並んで文章の意味ができ上がるのではなく、 文章の中にその単語があって初めてその単語の意味が決まるということだ。 これは間違いなく正しいと思う。 犬…
ロープジャンプ世界大会
週末のニュース番組(だったと思う)で標記の言葉が飛び出しました。 「一体なんや???」と興味深く見ていたら、なんと「縄跳び」! いや、たしかに縄はロープで、飛ぶのはジャンプなんやけど、 そして、たぶん縄跳びは外国から輸入…
赤裸々に
「私はよく読書をする少年でした!!」 なんていえるほどの本を読んでいたわけでは決してありませんが、 あまり読まなかったかと言えば、そんなこともありません。 平均がどの辺りにあるのか分かりませんが、 少年時代に周囲にいた友…
ヘタな鉄砲
下手な鉄砲も数撃てばあたると言われますよね。 日常的にもよく使う表現のひとつだと思います (これくらいの頻度で「奈良の大仏」も使われるようになればいいなあ)。 で、この表現ですが、 一人の女性に何度もアタッ…
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