ヘタな鉄砲

下手な鉄砲も数撃てばあたると言われますよね。

日常的にもよく使う表現のひとつだと思います

(これくらいの頻度で「奈良の大仏」も使われるようになればいいなあ)。

 

で、この表現ですが、

一人の女性に何度もアタックする場合に用いると正しくて、

例えば何回もお見合いすることの例えとしては間違っているそうです。

そのような表現をして「違うよ」と指摘されました。

その理由は、ひとつの的を狙って鉄砲を撃つ。

一回では命中しなくても何度も撃っているうちにまぐれ当たりがあり得るってことらしいです。

だから、一人の女性(ひとつの的)を狙う時の例えとしては的確だが、

複数の女性にアタックを続けるという場合には間違えているそうです。

 

以前にも書きましたが、私はできるだけ他人様が「間違えている」と指摘しそうな言葉は

たとえ実はそれが正しいとしても使わないように努めています。

「やんごとない」を「やむを得ない」の意味には使いません。

辞書には「やむを得ない」の意味もあると載っていますが、

この言葉は「高貴」の意味しかないと思っている方がけっこうな割合でいらっしゃるからです。

同様に「重複」も絶対に「じゅうふく」とは読みません。

これは「ちょうふく」が正しいと思っている方がかなり多いからです。

 

でも、「鉄砲」ですが、

見方を変えればこの表現は見合いにも使えそうだと思えます。

だって、「見合い(あるいは結婚)」が目的だとすれば

それに向かって弾を撃ち続けることになるのですから、

的はひとつということになりますよね?

まあ、屁理屈と言われればそれまでなのでしょうが、

ふとそんなことを思ってしまいました。

単に「思っただけ」なので、誰かに喧嘩を売ろうなどというつもりは毛頭ございません。