固有名詞
先日、言語学の体系的な本を斜め読みしていました。 その本の序に、「言語学は説明に固有名詞を使いすぎる」とありました。 言語という体系を科学的に解析する場合に、 固有名詞(この場合はソシュール・バルトなど人名を あるいはそ…
セシウム
原発事故以降、セシウムという言葉が新聞雑誌からテレビに至るまで流れている。 その認識ももはや人による差はないのだろう。 放射能汚染の度合いや広がり具合を示すと考えて大きく問題はないと思う。 海水浴場の汚れ具合の基準に「大…
感じ方と言葉
以前に、翻訳家(なのかな?,映画の字幕でよく見るひと)として 戸田奈津子さんが質疑応答形式で話をしていた。 その中で、質問者が「英語には日本語のような繊細な表現はありませんよね?」と聞き、 戸田さんは「そうですね」とお答…
叙述型のミステリ
翻訳物を読んでいると日本語ではできない書き方があるだろうなと思う時があります。 例えば、英語では二人称は必ずYouですよね。 でも日本語ではお前・あなた・先生など状況に応じてさまざまな言い回しができます。 そして、その言…
普遍言語?
さて、思索・思考・哲学の論理体系と言語の論理体系のことを考えている。 言語的思考はおそらく必要だろうけれど、 思考・思索の時に少なくとも私は己が理解できるような言語を用いていない。 だから、思想・哲学の論理体系と言語の論…
では、言葉の進化は?
これを考えるとよくわからなくなります。 一つの問題としては、言葉の進化の時間が生物進化と比べて非常に短い。 だから、まだカンブリア爆発が起こっていないのかも知れません。 もう一つは、たとえば明らかに縁続きだろうと思える言…
借りる
アメリカに住み始めた頃、 レンタルビデオ屋さんに初めて行きました。 たまたま行った店が、どうも韓国系の人がやっているような店で、 それも、留守番のおばちゃん(英語があまりできないみたいな)が一人でいました。 こちらもかと…
形式
短歌や俳句などには文字数などの決まりがある。 文字数に限って考えてみると、 一つの文字には五十音や、その濁音・半濁音・拗音などを入れると 70通りを越える音が入り得ることとなろう。 それが五七五だと17音あるわけだから、…
広告の文章
全くもって己を棚の上にあげた上に新聞紙をかけて隠したような物言いをするが、 なにとぞお許しいただきたい。 通勤にJRを利用している。 その途中に、当然のことながらJRの広告を目にすることも多い。 で、むちゃ…
言語的思考とは?
思考するとき、頭のなかに言葉があれば、 なかなか考えがまとまらないような気がする。 言語に変換しようとすると思考は堂々巡りする。 言葉だけがぐるぐる回っている感じだ。 真剣に、一心不乱に思考しているときをふ…
再び、最後の一行
たまに、何かの解説本で「最後の一行がすごい」と書かれているものがある。 で、そこまで書かれる小説を読んでみたくなって手に入れる。 で、読んだのだけど、面白くなかった経験が多い。 もちろん、その「選者」と私の趣向の違いもお…
最後の一行
最後の一行が決め手の小説って理想的だけど、 まあ、「一行」にこだわるとそれほどはないかもしれない。 最後の段落とか最後から数頁くらいでどんでん返しがあれば 「最後の一行」としてもいいかとも思う。 で、ポプラ…
聴覚言語と視覚言語、その2
またしても視覚言語と聴覚言語についてである。 一般に視覚と聴覚で分けられている言語を違った見方で見たらどうなるのだろう? ってことを先日に書いた「その1」ではいいたかったのだが、 それは、とりもなおさず視覚…
マニアと素人(あるいは上達の度合い)
最近、講義や講演で人に話すことで悩んでます。 以前は、人に話すことが得意だったと思います。 一部の人からは研究館で一番説明が上手だと言われたこともありました。 しかし、最近ではどうも話すことが難しいと感じています。 話し…
聴覚言語と視覚言語、その1
これまで、視覚情報には時間を必要とせず、聴覚情報には時間を必要とする、 といった意味合いのことを書いてきた。 その延長で、視覚言語と聴覚言語についても考えてきた。 ただ、視覚言語には不必要で聴覚言語には必要であるとする議…
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