海水温

近年、海水温の上昇が言われている。今年などは北海道の周りで平年プラス5度くらい高い領域もあるようだ。

で、小学生理科レベルの質問。海水には空気が一定の割合で溶けている。で、水温が下がれば気体は溶け込みやすくなり、水温が上がれば気体は液体中に溶けにくくなる。溶解度が液体の温度に依存するわけだ。小学校でそう習った。海水温がここまで上がったら溶けられなくなった気体は大気中に放出されることは容易に想像できる。大気には炭酸ガスも含まれているのだから、炭水ガスも大気中に放出される。

いま人間の活動で生じる炭酸ガスの量を抑えようという動きが言われているのだが、地球の表面積の7割を占める海水から放出される炭酸ガスの量と、人間が放出する量では、規模がかなり違うように思えてしまう。素朴な疑問としては、人間が炭酸ガスの放出を完全に抑えたとしても、熱を生産し続けるだけで、結果的に海水温が上がり、海水に閉じ込められていた温室効果ガスが放出され、温暖化が進むような気がするのだ。

たぶんもっと高度な理屈はあるのだろうから、私がわかっていないだけなのだろうが、炭酸ガスの排出量の取引とか、電気自動車とか、なんだか脱炭素で経済を回しているのが将来的に大丈夫なのか?と不思議に思っている。