せこい

「米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、高額の海外出張や公用車の私的使用などが次々に発覚し、辞職が決定した舛添要一東京都知事について、日本語の「せこい」という表現を使って報じた。記事は、自民党の神林茂都議が舛添氏を「あまりにせこい」と批判したエピソードを紹介し、「舛添氏の行動を表現するために最も頻繁に使われた言葉が『せこい』だった」と伝えた。」

 

これが「言葉の意味」だよな、と思う。

辞書のように「セコい」を定義づけるのは、

仕方ないとは思うけれど、あまり意味をなさないと感じる。

「セコい」の言葉の意味を明確に示すのは、

その言葉が表す状況をさまざまな角度から、

さまざまな例を用いて具体的に示す以外にない。

 

言語により切り取り方が異なる。

だから日本語ではひとつの単語で表現される「意味」が、

英語では2つの単語でないと表現できない、

あるいはその逆がふつうにあり得るわけだ。

それが、和英辞典で英語を調べても正しい英語の文章が書けない最大の理由であろう。

その言葉が使われる環境、その言葉が表現する状況を感覚的に理解して

その言葉を使いこなすことができるのだろうと思う。