親友

親友という言葉を聞く。

私には理解できないがいいものなのだろう。

変な話だが、私には友人と呼べる人がいない。

友人というのを作ろうと思わないし

「友達をたくさん作りたいんです」という言葉を聞くと

「アホちゃうか?」って本当に思ってしまう。

たぶん成長の過程で精神的に何か問題があったのだろう。

友人すら理解できない私に、親友なんて深遠なものが理解できるはずがない。

 

まあ、若い人が「親友」と言えばなんか軽い気がするのは事実だ。

10代の子が「親友」と口にすれば、

「仲の良い友達」くらいなのだろうなと勝手に思う。

友人のことなど何もわからない人間がこう言うのも申し訳ないのだが、

まだ人生経験の浅い若者が軽々しく「親友」なんて言葉を使うと、

50も過ぎてただの友人すらいない私がちょっと引くものご理解いただけるかもしれない。

しかし、人生を知り切った大先輩が「親友」と言えば、

なんか重厚な、深い意味合いを感じる。

私も残りの人生で一方的でも良いから「親友」と言える人が見つかると良いかなと思うが、

その前に普通の友人を作らないといけないかな。

まあ、この性格だからなかなか難しいのだろうな。

 

深い意味はないのだが、

70を越えた尊敬できる人の口から「親友」という言葉を聞き

なんか素敵に思えたから何となく書いてみただけのこと。

私にとってあまり現実的な話ではない。