ゲシュタルトと時間?
先週水曜日の業績報告会の前は何かバタバタと忙しく 終わったら気が抜けてしまいぼーっとしていました。 さて、昨日の夜、入浴中に何となく考えていたことです。 読書のとき普段は何も考えずに(意識せずに)文章を追っ…
脊椎動物はいかにして出現したのか?(その1)
進化を見ているといくつか興味深い現象に目が止まります。まずは言わずと知れたカンブリア爆発、次に生き物の上陸、そして脊椎動物の誕生です。これらはあくまでも私の個人の興味であり、学問的には他にもっと重要なことがあるのかもしれ…
花粉症
今日ネットで、「将来、子どもが花粉症で苦しまないようにするためにはどうすればよいか」という記事を見つけました。 理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長による「花粉症にならないための9か条」で、…
2・6・2の法則
2・6・2の法則ってご存知ですか? 「組織の中で2割がよく働き、6割は普通、2割が何もしない」という経験則のことを指す言葉です。おもしろいのは、集団から上位2割を取り去っても、残った8割のうちの上位2割がいきなり働き始め…
分類学
時間を永遠に遡ったとしてもおそらく物理化学的に全く同一のみかんは存在しません。だから、デジタル情報としてみかんを考えるとみかんの数だけ独立した情報が乱立することとなり,そんな情報を脳が処理できる訳あり得ない。しかし私たち…
カンブリア爆発で生きものはなぜ多様化したのか?
変異が有害か無害かについての議論は結果を前提とする極めて恣意的な議論であることは言を俟ちません。現存する生きものの存在は,たとえその出現のきっかけは偶然であったとしても,必然であるのと同様に,いま存在している生きものがた…
現存する生きものが意味するもの2
科学の常識, それは教科書に書かれているようなことでしょう。 それらは普通,疑われたりしませんし、 ほとんど全ての場合は正しいと思います。 ただ,個人的な「常識」として「思い込み」があります。 頭の中に、ある種の関係性を…
現存する生きものが意味するもの1
生きもののかたちを作る仕組みを考える上で1つ大切なことがあります。 それは、遺伝子の変異は容易に入りうることです。 我々のDNAには絶えず変異が導入され、細胞のなかでそれを修復し続けています。 変異の元は、活性酸素のよう…
カンブリア爆発についての雑感
なんか、以前もどこかに書いたような文章を最近ずっと書き続けているような気がします。 同じことについて書いたり話したり考えたりして行くうちに、 一人で考えたことなのか、誰かと話をしたことなのか、それともすでに公表しているこ…
関係性
今日も一日完全に引きこもって風呂で読書をしていました。 風呂場の扉と窓を開けてぬるめのお風呂に座ると 腰から下は少し温かいけど上半身は引き締まるくらいの寒さで 露天風呂に入っているような感じです。 さて、かたちを表現する…
言葉の意味と形、そしてゲノム
ある言葉の意味は、その言葉が使われる状況や文脈によってのみ決まると 私はよく話します。 そもそも、言葉や単語がア・プリオリに意味を持っていて、 そのような単語達を並べて意味をつくるのではないということです。 だから、私の…
モデル生物
ほ乳類ではマウスとラット、鳥類ではニワトリとウズラ、魚類ではゼブラフィッシュにメダカと研究によく使われる動物達がいます。これらを称して「モデル生物」と言います。違うところでは遺伝学を確立したキイロショウジョウバエや大腸菌…
ゲノム論
ゲノム論が煮詰まってきました。 論が一人歩きを始めてしまい 「これでいいのだろうか?」と考える日々です。 とりあえず量だけはたまってきました。 この時点で皆さんにお読みいただくべきなのか・・・。 もう少し考えます。 ただ…
ジグソーパズル3
一般に突然変異はかなりの確率で起こっている。その都度に新しい生きものができないのは、高度に組み上がったジグソーパズルを崩して新たな模様にできる可能性がほとんどゼロだからなのだろう。だから、一つのピースに変異が入った場合に…
ジグソーパズル2
存在する生きものには、ひとまず遺伝子のジグソーパズル(すなわちゲノム)が出来上がっている。手持ちのピースを使って完全に「閉じた」かたちで全体が出来上がっている。しかし、突然変異などでピースの形が変わってしまったら、周囲の…
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