いよいよ
広島大学での実験の開始です。 使用できそうな両生類は20種に届こうとしており、 そのうちの何種が本当に実験に耐えうるのかわかりませんが、 でもとにかくかなりの種類を用いて実験ができそうです。 前々から書いて…
ゲノムと個体発生
このところよく似た文章を書いています。 というか内容的にはほぼ同じといっても良いかも知れません。 その理由は単純明快で、 「こういうこと」をずっと考えているからです。 ゲノムは情報ではないという立場を私は取…
発生を考えること
個体発生を見ると、たとえば縞模様や紋様形成など、 動的なかたちの形成に思いを馳せてしまう。 この動的な形づくりの情報はもちろんゲノムに載っている。 それを数学で解くということは、 ゲノムの一次元情報に細胞(…
個体発生を研究すること
今週はDNA・ゲノムに始まり、生物種から個体発生へと議論を進めてきた。 ややもすれば無理矢理感のある話の進め方だったのだが、 これはこれで目的があったのでご容赦願いたい。 もちろん、これらの話の一つ一つを丁寧に掘り下げれ…
発生現象と生物種
さて、ゲノムDNAを後世に残すための装置として個体発生過程を考えると、 もちろん、なんらかの決定的な違いによって生じる種分化と、 それを形づくる個体発生過程の関連に思いをはせることとなる。 これは逆に考えると個体発生過程…
ゲノムと生物種
では、ゲノムDNAが複製され、後世へと受け継がれる条件を満足させるものを 「生物種」として認識しても良いのだろうか? それは、ゲノムの定義としても構わないだろう。 これまでの議論ではゲノムDNAと個体発生を…
ゲノムと生きもの
さて、ゲノムである。 これまではゲノムを「その生物種を複製できる情報体系」のように考えてきた。 しかし、DNAという物質を思考に介在させると違う言い方もできよう。 すなわち、そのDNAとまったく同じものを複製できる単位と…
ゲノムとDNA
生きものとは何かについて考える。 様々な考えや思いはあるだろうが、 基本的には子孫を残すという行為が最大の目的のような気がするし、 そこに生きものの定義をおいてもあながち間違いではないと思う。 さて、DNA…
進化の意志(蛇足)
進化の意志でのコメントについて分かりにくいとの批判?を受けての補足(蛇足)です。 この件では、赤とんぼの話や神社の雑草の話など何度か書いているので まったく同じことの繰り返しになります。 ウチではツメガエル…
進化の意志
こんなタイトルを付けるとお叱りを受けそうな気もしますが、 まあちょっとお付き合いください。 普通の状態(本当は普通という言葉に説明は必要でしょうが)でも 変異は中立的に起こっているし時間とともに生きもの(ゲ…
脊椎動物の進化と神経堤の獲得
この話題に関してはすでに何度か書いているので 詳細はそちらを見ていただきたいのだが、 発生の砂時計モデルを見た時に面白いなあと思うことがある。 脊椎動物と原索動物との決定的な違いは神経堤を持っているかどうか…
個体発生と進化
養老孟司は個体発生を称して「進化をさせている」と言った。 これは、ヘッケルの反復説を意味しているのではなく、 養老独自の見解と言っていいのだろう。 彼の言い分はこうだ。 別に個体発生を卵からしなくたって、 プラナリアやヒ…
イモリの発生
体軸形成あたりの状況は何となく見えてきたように思います。 いまはイトケン君が証拠集めに頑張っているところです。 さて、問題は原腸胚以前です。 ここがまったく分からない。 過去に多少の論文はあるのですが、 そ…
イモリ研究の進捗状況は?
イモリの仕事を始めて丸3年が経ちました。 最初は本当に大変でしたがようやく少しずつ何かが見えてきました。 ツメガエルとの相違点と相同点を探すことが本来の目的で、 まあ単純に同じところと違うところを見れば良いと思って始めた…
数理生物学
数学で生きものを考える学問は おそらく半世紀以上は経過していますから それほど最近のものではないでしょう。 でも、やはり最近はパソコンの発達もあってか華やかになっているようです。 で、何となく感じるのですが…
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