いよいよ
広島大学での実験の開始です。
使用できそうな両生類は20種に届こうとしており、
そのうちの何種が本当に実験に耐えうるのかわかりませんが、
でもとにかくかなりの種類を用いて実験ができそうです。
前々から書いておりますように、
この1年間のイモリ胚の研究から
両生類の原腸形成運動が見えてきたように思います。
これまで長いあいだ、イモリとツメガエルは全く違うと思っていたのですが、
視点を変える、いや、変えるというよりも少しずらすといった感じか、
とにかくほんの少しだけ見方を変えてやることで
両者は同じに見え始めてきました。
そして、そこからこれまでの教科書に書かれてきたモデルとは根本的に異なる、
大きなふたつの動きが見えてきました。
これが「たまたま」イモリとツメガエルの発生にだけ起こるのか,
それともこれこそが両生類の原腸形成運動の本質なのかを見るためには、
新しく提案しているモデルが正しければ他の両生類ではこのようになるはずだという仮説をおき、
それを検証するということが最も科学的な方法論だということです。
おそらく2月と3月のほぼ全日を誰かが広島に籠ることとなります。
そしてそれは6月のカジカガエルまで続くということです。
どうなるのでしょう?