卵黄と脊椎動物

卵黄が多くなることにより、 エサを食べなくてもある程度発生を進めることができる。 だから、脊椎動物のように複雑な構造をつくるには 一定量の卵黄の存在は必要なのかもしれない。 ただし、脊椎動物のような複雑な発生過程を経るこ…

卵黄

先の「かたちまつり3」はいろいろと考えるネタがあり良い集まりだった。 その中で熊野さんの「卵黄の問題」が頭に残った。   私は、原腸胚での細胞数の多さが脊椎動物出現の原動力になったのではないかと考えている。 も…

かたちまつりでの名言

鳥人間はOKだがネズミ男はNGだ!    

ヒドラ・プラナリア

ワムシの話に続いて夢想しています。   ヒドラやプラナリアも無性生殖で増えることが多いはずです。 しかもこいつらの場合は再生して増えるので卵からかたちを作る手順を踏みません。 ということは発生拘束を受けないとも…

ワムシ

またしても西川先生が紹介された話からの妄想です。 まあワムシは,クマムシ同様になんとなく興味があったから うろ覚えの知識からの妄想になりますが・・・・・。   bdelloid(なんと発音するのだろう???)と…

発生拘束

ゲノムの変化がすべてであるというのは一義的には正しい。 しかし、ゲノムの変化は間違いなく発生現象の拘束を受けている。 たとえば「このかたちを経なければならない」という拘束がある場合に、 そのかたちを経る限りにおいていかな…

脊椎動物の原腸形成とは?

ツメガエルとイモリの解析から、 両生類の原腸形成機構はこういうものだろうと分かったように思う。   さまざまな動物の原腸形成運動の絵を表から見たり裏から見たり断面で見たりして考えている。 同じ切り口で見ていたら…

内胚葉

何度も書いている通り、 このところずっと脊椎動物の原腸形成について考えています。 で、原腸形成運動と考えるとどうしても中胚葉、 もっと言えば中軸中胚葉に注目しがちですが、 最近の思考は内胚葉や卵黄へと向いています。 &n…

発生学

このところ,自分のデータをもって他流試合を挑みに行っています。 というのは正しくないのですが、 何となく両生類に共通するモデルを立てられたように思うので それが他の脊椎動物、あるいは原索動物とどのように似ておりどのように…

初期発生における素過程とは

発生過程を素過程に分けて考えることの可能性を以前書いた (https://hashimochi.com/archives/6414)。 その話も研究者仲間としておおむね共感を得ている。 ただ、そこで必ず出てくる話がある。…

変なタンパクができると・・・

ある種の確率でタンパク質を合成できる配列(プロモータ含む)はできる。 だから、一時期にぎわったような「機能性ペプチド」みたいなものが 発生に何か重要な役割をしているってことになるんだろうけど、 まあ、たまたま偶然にできた…

発生現象を素過程に分けてみる

これも話し言葉では頻出する考え方です。   両生類の様々な種をみると たとえば原腸形成過程を明確に定義できないことに気付きます。 原口が現れるときから原口が閉じるときと言ってしまえばそれで良いのかも知れませんが…

内部淘汰と外部淘汰

これについては様々な説明をしてきたが 説明する側としてもなかなか明確に言えていないと感じる。 そこで、普段ことばで言っているが書くとマズいかなと思っていることを書いてみる。   外部淘汰とはそのまま自然淘汰と考…

脊椎動物に共通するモデル

一昨日,一年の総決算とも言える「報告会」が催されました。 私たちの今年度の成果を外部の先生方にご覧いただく日です。 私たちもイモリの解析から妄想したモデルをご紹介いたしました。   その際にある先生から「目から…

環境ホルモン

以前に環境ホルモンの調査をしている研究の話を聞いた。 たとえばアフリカツメガエルのように、 世界中で同様に用いることができる「モデル動物」でのバイオアッセイ方法確立の話だ。 むかしに工場か軍事施設などがあった場所できわめ…