新聞の見出し

ある新聞の見出しに「参院復興特別委員長に法相を更迭された柳田氏」とあった。 私は、参院復興特別委員長に柳田氏が法相を更迭されたと何も疑わずに読んだ。 しかし内容は、過去に法相を更迭された柳田氏を参院復興特別委員長に起用す…

瞬間

皆さんは「瞬間」という日本語にどのような意味を感じていますか? 日本語には短い時間の変化を表現する言葉がないのではないかと私は思っています。 英語の〜ingに相当する概念が日本語にはないのではないかってことです。 〜in…

組織・体系

体系や組織って言葉は古来の日本語にあったのかな? 私たちが普通に使っている言葉のかなりのものが明治以降に作られた。 汽車・電車・飛行機なんてのは当然そうだと想像はつくだろうが、 実は、自由・権利・平等といった言葉も明治以…

義務と権利

日本って国は個人の権利をかなり拡大解釈しているように思う。 そう思ったのはアメリカに住んだときだ。 アメリカは自由の国だし、個人の権利が尊重されている国だと思っていた。 それはもちろんそうなのだが、その自由というのはかな…

国家観

国家観について、日本人と欧米人ではかなり違うような気はする。 その理由として、日本人は人と人とのつながりに重きを置いているのに対し、 欧米人の思想は人という個に重きを置いているからだろうと思っている。 だから、英語で人の…

と思います

「〜と思います」って言葉はよく使われるが、 この言葉の多くは日本語としては間違っているとされる。 だから、ほとんどのアナウンサーはこの言葉をつかわなかった(らしい)。 しかし、最近では多くのアナウンサーがこの言葉を使う。…

はじめに言葉ありき

聖書の言葉である。 この言葉についてたまに議論されているのを目にする。 その議論の大体のところは、 「人は言葉で思考する」だから・・・って感覚だろう。 そこで、少し違う目線で考えてみよう。   言葉がなければ何…

人のため

「あなたの為にやってあげている」みたいなことを考えてはならないと、 私はしつけられて育ちました。 「人の為と書いて偽りと読む」ともいわれました。 「何かをするのはあくまでも自分」 「他人に恩を着せるようなことをするのは浅…

理科離れ

私は「理科離れ」を「論理離れ」だと考えている。 すなわち「考えること」から逃げているということである。 少なくとも小中学校では、理科と算数だけで考えることを学ぶと思う。 算数(数学)はそれ自体が純粋論理体系であり、 理科…

情報

毎朝、始発の快速電車で通勤している。 私が乗っている快速電車は大阪始発の新快速電車より 大阪駅を6分ほど先に出発するのだが、 快速電車が大阪駅に到着する直前に「乗り換え案内」と称して 「京都まで、この快速電車が先に到着」…

存在

存在という言葉を最近考えている。 英語ではbeingが適当だろうと思うが、 やはり~ingがついている。 ingが指し示すニュアンスとは 限りなく短い微分的な時間軸を考慮に入れて とにかく現在進行的にそこにあり続けるって…

それは訳(やく)ではない

翻訳について考える。 例えば英語の授業などではとにかくどんな日本語でも訳す技術を教える。 で、ここをゆっくり考えてみると、 「訳」という術語にいくつかの種類があることが見える。 例えば逐語訳的には間違っていても、 文章の…

巧い文章

寒い季節には風呂で読書をします。 で、先日も本棚から文庫を取り出して読んでました。 阿刀田高のエッセイだったのですが、 感心した文章をみつけました。   彼がまだ貧しい大学生だった頃を書いていて、 その流れでキ…

思考をまとめる

この欄ではしばしば小難しいことを書いている。 それは、誰かにお読みいただくという意味合いよりも、 その時に頭の中に存在していることを忘れない為に書き残す意味が大きい。 だから、まったく洗練されていない分かりにくい文章であ…

読書と学習

私は読書が好きです。 ただ、読書と言って普通に皆さんが思い浮かべるようなものではなく、 9割がミステリ小説で1割が思想哲学書です。 全く違う分野にも見えますが、 私にとったら割と近いというか、 脳に与えるカタルシスが同じ…