情報

毎朝、始発の快速電車で通勤している。

私が乗っている快速電車は大阪始発の新快速電車より

大阪駅を6分ほど先に出発するのだが、

快速電車が大阪駅に到着する直前に「乗り換え案内」と称して

「京都まで、この快速電車が先に到着」と多くの車掌は放送する。

しかし、たまに「京都には、新快速電車とほぼ同時に到着」という車掌がいる。

調べてみると、快速は7:05、新快速は7:06に京都へ到着だった。

だからどちらの車掌も間違ったことは言っていない。

ただ、情報としてどうなのかと考えたら、

「ほぼ同時」と言われても乗客の方はどうしようもない。

乗り換えるべきか乗り換えないのか判断するのに迷う。

もちろん理屈では、ほぼ同時に到着なのだから

「わざわざ乗り換える必要はない」と判断すべきだろう。

しかし、大阪駅到着直前にいきなりこの情報を与えて

乗客に瞬時に判断させる必要があるのだろうか?

私なら、もし仮に本当に同時刻に到着するとしても

「京都まではこの快速電車をご利用ください」と案内するべきだろうと思う。

「ほぼ同時」という情報が不必要であるばかりか、

「情報」という意味では無い方が良いと感じられてならない。

客が知りたいのは、京都より先に行く人は新快速に乗り換えた方が早く、

京都までならこのまま乗り続けている方が便利だという情報である。

ほぼ同時と言われても・・・。

この車掌の頭の中には「正確な情報」という価値基準があるのだろうが、

このレベルの正確さが必要な状況だとは私にはまったく思えない。

 

まあ、単純に情報という意味でこう考えるだけであって、

実際にはどちらでも実害は無いと思うので

どちらでも良いと言ってしまえばそれだけのことなのだが・・・。