プロダクトアウト 1/3

経済学に「マーケットイン」「プロダクトアウト」という概念があります。マーケットインとは利用者側の目線に立って「何をするか」を考えることで、お客様の意見やニーズを汲み取って製品(プロダクト、具体的なものだけではなくサービス…

英語の学習 3/3

「英語の学習」というタイトルで書き始めましたが、ここで書いてきたやり方は実は英語の学習だけに限りません。人間の脳が何か新しいことを習得するときに共通する方法論だと思っています。このことについてはかたち論や ことば論、 形…

英語の学習 2/3

橋本が中学高校で英語を教えてもらっていたのはもう四十年以上前に遡りますから、今では授業や教え方も進化しているでしょうし、いま橋本が思っていることはすでに当たり前のことになっているか、もはや古い考え方なのかも知れませんが、…

英語の学習 1/3

三十年ほど前からやってみたいなと思っていたことがあります。それは、最低限の英語の成り立ちを学習した若い人に英語を教えたいということです。「英語を教える」というのはたぶん間違っています。教える能力も技量もないからです。数十…

「理解」するには 2/2

試験後の授業で「試験問題に潜在する意味」を解説すると、乾いた砂が水を吸収するように理解してもらえると思います。その理由は、とにかく試験中に真剣に考えるからです。 近年、探究授業の講師としてお呼びいただく機会が増えてきまし…

「理解」するには 1/2

人間は意味を持ったもの(すなわち記号)しか理解できないと言われます。だから、暗記の得意な人は語呂合わせをしたり何かに喩えたりと意味づけをして覚えるのでしょう。大学院に入って論文を読むようになりますが、最初はまったく理解で…

カンニング学習

作問の話にも通じると思っているのですが、定期考査で「カンニングペーパーの持ち込みを許可したらいいのではないか」と考えています。これも、なんでもありというのではなく、先生が授業の時に配ったA3くらいの紙だけを持ち込み可とす…

趣味の作問

趣味というのでもありませんが、この数年前くらいから時間のある時に高校生(?)向けの作問をしてひとりで楽しんでいます。高校の教科書を知りませんし、どのような授業が行なわれているのかも知りませんのであくまでも橋本が「こんな感…

考える会(常識を掘り下げる)

実験結果や論文のデータなどの生命現象にまつわる話だけが題材ではありません。「普通の教科書の知識について」も考えています。たとえば「なぜDNAが遺伝情報(ゲノム)でRNAが遺伝子発現(mRNA)に用いられるのか?」とか、「…

考える会(作問の会)

「考える会」で作問にも挑みます。ちょっとおもしろい生命現象に関する実験結果をもとに、その現象からどのような問題を作ることができるのか?です。「作問」だけならどのようにでもできますが、ここでの目的としては、その問題を解くこ…

考える会(細胞周期と細胞分化)

「考える会」では、他にもいろいろなテーマで議論を行なってきました。最近では「細胞周期と細胞分化」について考えております。「細胞周期」も「細胞分化」も教科書で習います。しかし、それらを同じ空間で互いに関係づけて考えることは…

考える会(原腸形成)

「考える会」という集まりを不定期に開催してます。一番初めは高校の生物教科書の問題を扱いました。生物の教科書を作っている5社の編集さんにお集まりいただき、さまざまな議論を行ないました。十年以上も前のことになります。五年くら…