知識?
先日、岡崎市にある基礎生物学研究所の鈴木さんに呼ばれてこぢんまりとしたセミナーを行ないました。
「なぜ?いま?わたし?」という疑問が浮かびましたが、どうも橋本の引退前に橋本の持っている知識を受け継ぎたいということのようです。たいした知識など持ち合わせておりませんが、最近の若手はやはり連日湧き上がってくる分子の情報収集に忙しく生命現象を知らない人が多いということで、分子嫌いの橋本は昔から現在に至るまでの両生類の形態形成にまつわる知識をたくさん持っているだろうと想像されたようです。「こぢんまりとした」というのも、大々的な講演会ではなく現在または過去に両生類を使っている(いた)若い研究者という縛りをかけたら人数が限られたということです。なぜ授業を聞かなくてはならないのか?でも書きましたが、古い人の頭の中にある知見にはもうそこにしかないものもたくさんあって、まだまだ何も知らない若輩者だと自身では思っていたのですが、その橋本も若手から見たらそういう年齢になったのだなあと変に感慨深くなりました。