続・影響を受けた考え方

前回の続きですがまったく違う時のお話です。 東大にいた准教授の先生が「〇〇先生(教授)はどんな仕事をしたのですか?」とある時に学生から質問されたそうです。准教授の先生は「・・・・」と答えられなかったといいます。確かにその…

大学院進学率

ブログ上で日本の研究についていろいろと思うところを書いているが、多くの有識者によってさまざまな議論がなされているように、異なる問題が複雑に絡み合っているのでひとつの原因に落とし込める問題ではない。すべてのことには議論する…

研究の質の低下?

日本の研究の質が落ちていると叫ばれて久しい。研究者の言い分としては、日本人研究者の生産性が落ちたのではなく、「他国と比較して」研究環境が下回ったせいであるという。研究成果の優劣は、論文数や論文の引用数などが他国と比較され…

日本の科学が衰退する原因は?3/3

前置きが長くなったが、ここからが本題(このタイトルで言いたかったこと)である。 一般的に研究者になろうとすると大学院に入って博士号を取得することとなる。博士号はいわば運転免許証なので、これを持っていれば世界中で研究者とし…

日本の科学が衰退する原因は?2/3

この10年ほど、高校の生物教育に関心を持っている。大きな野望があるのではないが、今の高校生物の教科書を見たら「これで生物学が好きになるとは思えない」と感じたから、若い人に「生物の面白さ」を伝えたいと考えて、「どうしたらそ…

日本の科学が衰退する原因は? 1/3

仰々しいタイトルをつけたが、あくまでも個人的に感じることを書き連ねるだけです。 21世紀に入ってから自然科学でノーベル賞を受賞している日本人は多い。しかし、全てを理解しているわけではないが、知る限りほとんど全ての受賞者は…

シンポジウム終わりました

シンポジウム終わりました

なんとあの倉谷滋も会場に顔を見せ、なんとも濃い時間でした。倉谷さんの存在に気付いた時の工樂さんの引き攣った顔がなんとも面白かった・・・。  

今日は遺伝研シンポジウムです

恒例の国立遺伝学研究所シンポジウムです。毎回テーマを決めて、その専門家の研究者にお話いただきます。今年は魚を材料に進化とゲノムについて考えます。よろしければお越しください。

影響を受けた考え方

大学院修士課程を終えたら博士課程では別の研究室に移ろうかと思っていました。今の研究室に不満があったわけではありませんが、違うことをやってみたくなったのです。修士課程で入った研究室ではバクテリオファージの分子遺伝学をやって…

シニア自然大学校マイスター講座

昨日、堺筋本町の大阪市産業創造館まで「シニア自然大学校マイスター講座」の講義に行ってきました。総勢30人、平均年齢70歳の人生の先輩方に「両生類の形づくり」の話をしました。21時前に会場を後にして、せっかくの大阪なので相…

10/21 遺伝研シンポジウム

「恒例」の生命誌研究館・国立遺伝学研究所共催のシンポジウムを10月の生命誌の日(第三土曜日)に開催します。今回は魚を材料にゲノムの進化のお話です。毎年、緩衝材的役割で副所長の仁木さんにもお越しいただいておりますが、主役は…

11/18 最後のレクチャー

今年の6月に東京の「たばこと塩の博物館」で1日3講演のレクチャーをしてきました。完全予約制でしたが、各回50人の定員はすぐに満員となり、定員を60に増やしてもすぐに予約は埋まりました。その後は一人キャンセルが出たらすぐに…

今日はレクチャー

13:30からレクチャーします。 今日は橋本の妄想も込めた少し難しいお話。 どれだけご理解いただけるのでしょうか????

言葉とゲノムの質的に似ている(と思う)ところ

意味は文章に生まれる。 だから文章(意味)を作るという錯覚に陥るのだが、 たぶん言葉(単語)の並びの組み合わせによって意味が生じるのであって、 意味を生む為に言葉を紡ぐのではないのだろうと最近は感じている。 もちろん、「…

淘汰圧は何にかかる?5

ちょっと、あやしい前提の上に不確かな仮定をいくつも置いたので 眉につばをつけたくなった方も多いとは思うが、 本題はそこではないのでもう少し我慢していただきたい。 いまは「神経堤細胞の確立に細胞周期の維持が必須である」と仮…