続・影響を受けた考え方
前回の続きですがまったく違う時のお話です。
東大にいた准教授の先生が「〇〇先生(教授)はどんな仕事をしたのですか?」とある時に学生から質問されたそうです。准教授の先生は「・・・・」と答えられなかったといいます。確かにその分野では誰もが知っている偉い先生なのですが、では改まってこの先生の仕事と問われたら答えられなかったのです。
実際に、有名雑誌に論文をたくさん載せている先生でも、時流を読むのが得意で流行りの研究をしているので有名雑誌に論文は載るけれど、その先生の独創としての研究は何か思い浮かばないことがよくあります。というか「この先生の仕事はこれだ!」と言える先生の方が少ないかもしれません。
やはり、研究者として生きてきた以上は、自分の仕事だと認識される研究を残したいと思います。