相対的
経済は相対的なものだとよく言われます。 だから、一つの側面から見る事は危険であるし、 ある一つの要素の変化で「かたち」ががらっと変わってしまう事は普通にある事だと言います。 これなんかは私がかねてから主張し続けている「か…
酒は百薬の長
適度な放射線はむしろ健康に良いという話を先日書いた。 これに関しての科学的根拠がどれだけ分かっているのか不明だが、 何となくこんなところだろうと感じることはある。 ずっと以前に、幼少期に泥んこになって遊び …
パラダイムシフト
ツメガエルの原腸形成過程では中軸中胚葉はさかのぼらず、 逆に植物極を経て胚の腹側方向へ(すなわち後方へ)と伸びることは、 もう10年近く前に発表している。 私の論文では中学生にでもできるような実験で簡単に しかし疑う余地…
ミステリ小説のかたち
ミステリ小説にとってトリックに先例があるかないかがしばしば重要であるとされる。 その気持ちは非常によく分かる。 ドキドキして読んだあげくに使い古されたトリックだったらがっかりする。 「知らなかった」では済まされない厳しい…
SF?それともミステリ?
ミステリ小説をどう捉えるかは人によって大きく異なる。 年末に出版される「このミステリがすごい」にあげられる書籍の数々の中で、 私がミステリだと思えるものは数分の一程度だろう。 その理由は最近のわたしのコラムで多少はご理解…
好きなミステリ
たとえば名作との誉の高い「ホッグ連続殺人」は好みではない。 なぜなら、初めから徹頭徹尾不自然であり、 その不自然さを解消する唯一の方法が結論だったからである。 だから、最初から自然に考えればそれが結論ということで終わるの…
エクスタシー
で、またミステリの話にもどった・・・。 昨日のこの欄にエクスタシーを感じる瞬間のことを書いた。 その時に、実験の結果のことを考え続けて夢にまで見たことを書いた。 その続きを書かせて頂く。 実は…
ミステリと研究
「ミステリで得られる最上級の興奮を研究でも何度か得たことが 今でも研究を続けている理由だということである」と 昨日のこの欄に書いたので、 小さな話で恐縮だが少しだけ実例を挙げておく。 大学院に…
地球外生物
生命がいそうな惑星がいくつか見つかったと報道された。 ここで、いつもの話になる。 「生命って言葉をどういう定義で使っているのか?」である。 文脈から判断するに「地球にいる生命に似たもの」って感じなのだろう。 …
倉敷に行きます
倉敷に行って参ります。 午前中に川崎医大、午後に清心女子高校です。 倉敷と言えば、以前に大雪が降って新幹線のダイヤが強烈に乱れたことがあって その時は在来線で倍の時間をかけて行ったことがあるのですが、 今朝…
生物学の勉強
私たちが大学生の頃には決まった教科書がなかった。 発生学と銘打った教科書だけでも書店には何冊も並んでいたし、 同様のことは生理学にも生化学にも言えた。 また、教科書検定などあろうはずもないので、 教科書によって書かれてい…
構造の進化
構造・ゲシュタルト・体系・形態・・・なんと呼んでも良いが、 私はこれらをひとこと「かたち」と呼んでいる。 特有の関係性を築いた複数の要素が、 その関係性によって特有の意味を持ったものを指す。 だから、論理体系というのは明…
松山中央高校、その後
先日に松山中央高校へ講演会に伺った話はこの欄でも書いた。 その反応が高校のホームページに載っていた。 (このページの下に貼付けています。クリックで拡大) 私は話をするのが好きだし、 好きだからこそがんばって…
研究員レクチャーやります
明日、生命誌研究館において研究員レクチャーをします。 予定では2時から3時半までの90分間なのですが、 (皆様の了承を得てからですが)私はだいたい2時間ほど話をします。 今回は、相も変わらず「ゲノムのかたち…
細胞の社会
引き続き、かなり以前(8年前ですね)の文章です。 文体にも気になるところがありますし、 何となく修正をしてしまいそうになりますが、 そのまま載せておきます。 「細胞の社会」(2002,11,15) 「細胞の…
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