原作と脚本

以前に、原作と脚本の話を書いた(これまたはこれ)。この時は、脚本家によって作品はまったく別のものに生まれ変わることをかなり肯定的に捉えて書いているし、この文脈においてはその気持ちはそれほど変わっていない。特に、思いつきは…

2/16静岡・教員研修会

2月15日に三島市にある国立遺伝研へセミナーをしにいきます。で、この機会にとお誘いいただいたので、県内の先生方にお集まりいただき翌16日に静岡県立駿河総合高校で教員対象のセミナーをします。「考える会」にしたかったのですが…

お約束

未就学児に手品を見せて驚かせるという番組を見た。期待を裏切って子供たちはまったく驚かなかった。それをみて、「そらそうだよな」と感じた。 驚くためには、それを驚きと感じるための「前置き」「あるいは共通認識」がなければならな…

ストップメイキングセンス

標題の映画については過去になんども書いた。言わずと知れたトーキングヘッズのライブ映画だ。内容はただのライブ映像なのだが本質は全く違う。羊たちの沈黙やフィラデルフィアといった名作をとっているジョナサン=デミが監督している「…

句点

若者の間で、句点を使ったlineの文章は威圧感や怒りを表しているとある記事にあった。年代の問題かもしれないが、句点は言うに及ばず、正しい場所に読点が打たれていない文章は読みにくく、句読点のない文章を書く人を「頭が悪いなあ…

思想・哲学書の読み方

「思想・哲学書を読むのが好き」というと、思想・哲学史について詳しいと誤解を受けることがたまにある。固有名詞(特に人名)をたくさん知っているとも思われる。しかし、謙遜ではなく全くそんなことはない。たぶん「読む目的」が普通の…

思考と嗜好(目的論)

生物の進化を考える際に目的論は徹底的に排除される。それが新ダーウィン主義の考え方だろう。エーデルマンは神経ダーウィン主義を提唱したがそこに目的論はない。要するに「〇〇するために変異する」のではなく、「変異した結果(淘汰さ…

思考と嗜好(羊膜類)

羊膜類が誕生するときにも卵黄が大きな役割を演じていると私たちは考えている。卵黄が一定水準を超えて卵に蓄積されると、卵は細胞としての振る舞いを行なえなくなる。端的に言えば、油が邪魔をして細胞分裂ができなくなるのだ。そうする…

ビシソワーズ

あまりに寒いので朝からビシソワーズを作りました。ビシソワーズは冷たいものという印象が私にはあったのですが、これは温かいやつ。じゃがいもと玉ねぎとブロッコリー。牛乳たっぷりでバターも入れて栄養もカロリーもたっぷり。じゃがい…

思考と嗜好(原索動物と脊椎動物)

脊椎動物の出現を考えるとき、卵黄の獲得が大きな意味を持つと考えている。卵黄の獲得により卵が巨大化した。卵が大きくなると細胞分裂の回数が増えなければ、細胞運動可能なサイズの細胞を持つことができない。原索動物(無脊椎動物)は…

思考と嗜好(ゲノムと淘汰圧)

中立的に物事を見ることがなかなか難しい。論理的に思考している時でも、「論理的」だから公平中立に考えられているのかと言えばそれは違う。私たちの考え方には、生まれ育った環境に依存する癖がある。言語が論理に影響することは何度か…

進学校での講演(後編)

今回は、実験事実から仮説を考え、それを検証してみようといういつもの試みだが、今回ある種の手応えを掴めたら他にも試してみたいことがある。新たな機会を頂戴できた時などに橋本が考えた思考的な問題に取り組んでもらいたいのだ。過去…

進学校での講演(前編)

3月に兵庫県の進学校で講演させていただく機会をいただいた。ここの読者の方にはお分かりいただけるように、講演といっても一方通行ではなく主体的に考えていただく内容である。基本的にはこれまでの「考える会」でやってきたことなのだ…

2024/ 1/15 15:51

鰹節

親元に行って鰹節と削り器をもらってきました。削りたての鰹節はやっぱり香りがいい!でも、カチンカチンの鰹節を削るのにはかなり力が必要だ。必要分を削ったら握力がほとんどなくなってしまう。でも、美味しいから頑張ろう。

読書 番外編(後編)

話はズレるが、華丸大吉のネタで相性の悪いものとして「寿司にコーラ」というのがあった。これには激しく同意した。その後、休日のお昼に入った寿司屋でコーラを飲む客に何度も出会った。ちょっとびっくりしたので、その客が出てから板前…