日露戦争(雑)

日露戦争前後について何冊か読んでみた。史実は書物に当たっていただく方がいいが、雑学を少し。

日本のようなアジアの小国が欧米列強、しかも陸軍も海軍も当時の世界一と称されるロシアに勝てるとは誰も思っていなかった。それが、日本が勝利したということで、アジアの国々に勇気を与えた。ビルマやインドの独立にも繋がったし、当時のトルコで生まれた子の名前にはトーゴーやノギが多くつけられたと聞く。逆に、白人が有色人種に負けたことでヨーロッパ人の落胆は大きかったようだ。日本と同盟を組んでいた英国でさえも大きく落ち込んでいたらしい。

また、日本の軍人の努力の賜物であったことはまさにその通りだが、遠因として日英同盟が果たす役割も大きかった。日英同盟があったからこそ清は身動きが取れなかったし、バルチック艦隊も満身創痍の状態で日本海海戦に臨むこととなった。

日本海海戦についても、「丁字戦法」という言葉が一人歩きしているが、丁字戦法を目指したものの実際には取られることなく、並走での撃ち合いとなったそうである。