明治天皇と日露大戦争
「二百三高地」に引き続き、「明治天皇と日露大戦争」を見た。
嵐寛寿郎が明治天皇を演じた。天皇陛下を演じること自体がタブーとされた時代だったからアラカンさんもさぞかし悩んだのではないだろうか。どれだけ史実に忠実であり、どれだけ脚色されているのかわからないが、明治天皇の食事のシーンでは山本周五郎の「尾花川」を思い出した。
映画の「二百三高地」では当然ながら陸軍の行動が詳細に描かれていたが、この映画では後半は海軍の話(日本海海戦)に割かれていた。BGM(?)が、前半では「戦友」、後半では「軍艦行進曲」だったのは対照的で面白かったかな。「天気晴朗なれど波高し」「Z旗」「皇国ノ興廃此ノ一戦二在リ」など懐かしの言葉が出てきたのだが、今の子はこんな言葉も知らないのだろうな。
恥ずかしながらこの辺りの歴史を知らないので勉強になった。特に私のように皇室に特別な感情を持っているものとしては、ほろっと涙する場面も少なからずあった。この流れでは難しかったかもしれないが、乃木大将が明治天皇崩御に際して自刃されたこともどこかで描かれても良かったかな?と少し思った。
それから、連合艦隊がバルチック艦隊に対した時に「取り舵いっぱい」と言ったは今の人にはどれだけわかってもらえるのだろうと思った。もう一つ、気になったのは旋回時の船の傾き。逆じゃないのかな??
まあ、本質ではないしいいかな。