昭和の言葉
先日ネット記事で見かけたのだが、昭和世代の使う言葉が若者には通じないらしい。「一丁目一番地」が通じない。「え、どこの住所?」となるそうだ。「一枚岩」も通じなければ「大車輪」も通じない。 この記事を読んで感じることは、若者…
山は動きかけているのか?
この数ヶ月の間に何本か外国からメールをもらいました。若手の研究者からで、「両生類の原腸形成過程が従来言われていたのとは異なり羊膜類のそれに相同であるという結論を得たが、調べてみたらお前(橋本)がずっと昔から主張してきたこ…
干し柿
毎年、晩秋から初冬にかけて軒先に干し柿を吊るす。一昨年まではイモリ採りに出掛けていたので立派な渋柿をたくさんもらってきて帰ってから干した。去年からはふるさと納税とかを使って地方から渋柿を送ってもらっている。昨年は手探りだ…
共通テスト
今年の共通テストに出題された生物の問題は難しかったらしい。誤植による「全員正解」がなければ平均点が40点を下回っていたそうだ。「生物」にとって問題なのは、絶対的な点数の低さではなく他の3教科と比べて相対的に点数が低いとこ…
刷り込み
赤ちゃんの脳には大人の1億倍以上の神経ネットワークがあると書いた。そして、その神経ネットワークは、すべての能力を潜在しているものであり、発育と共に不要なネットワークが消失していくのかもしれないという議論をした。言語で例え…
カエルの水槽
昨日、カエルの水槽一式を運び出しました。この水槽は、私がアメリカから帰ってきて京大ウイルス研でお世話になる時に業者の人と二人三脚で作ったものです。その後、この業者はこの水槽を販売しました(今ではもう売っていないそうですが…
ミックス(またはちゃんぽん)
たまにお好み焼き屋さんで飲む。とんぺい焼きから始まりホイル焼きとかズリニンニクとかお好み焼きやさんの定番ものを食べながらお酒をいただき最後にオムそばで〆る。焼きそばではなくオムそばでなくてはならない。この薄い卵は絶対に外…
言語と思考4/4
同じような議論が続くが、もう少しお付き合い願いたい。 我々の思考には我々の宗教観や倫理観が当然の如く入り込むと言われる。養老孟司などは「日本人が日本語で考える以上は、好むと好まざるとに関わらず必ず仏教の考え方が思考には入…
言語と思考 3/4
前回は、チョムスキーのいう人間特有の普遍文法が、実は生まれたばかりの赤ちゃんの脳に構成されている神経ネットワーク全体を指すのではないかということを書いた。ただ、言語ということに焦点を当てて考えるともう少し違った考え方も成…
言語と思考 2/4
さて、ここで考えるのは、言語の論理体系と言語そのものの関係だ。これまで、この両者は等しいと考えていたのだが、論理体系とそれを表出するある種の「技術」としての言語は別次元のものであると考えたらどうだろう。そうすれば、日本語…
言語と思考 1/4
言語と思考について以前から何度も書いている(たとえばこれ)。思考は言語に依存すると考える一方で、一人で思考(黙考)しているときに頭の中には言語はないという「矛盾」について考えているわけだ。 生まれたばかりの赤ちゃんの脳に…
梅酒
梅酒が大量にある。 梅酒作りが趣味なのは以前に何回も書いた。作るのは趣味なのだが飲まないのでどうしても貯まっていくのだ。先日、そのうちの一つを見ると濁っていた。腐ったのかと思って恐る恐る飲んでみたらものすごく美味しかった…
星を継ぐもの
標記の小説をご存知の方は多いと思う。この小説については過去に何度かこの欄でも取り上げているが、SFをまったく読まない橋本が知っているくらいの名作だ。SFであると同時にミステリの名作でもある。生物学者が道化役をかっているの…
ニール・ヤング
もうかなり以前、かれこれ10年は経つと思うが、Born in the USAでお馴染みのブルース・スプリングスティーンがMusiCares person of the yearの表彰を受けた。その時に行なわれたコンサート…
探究授業終わりました
探究授業と「考える会」は問いかけをして皆で議論し一応の解を得て次に進むという行為の繰り返しなので、進行はほとんどその時の聴衆に依存するわけで、こちらの準備とはまったく関係のないところで止まったり、全く違う方向へと動き始め…
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