脊椎動物と無脊椎動物「個体発生における神経堤・プラコード・脊索前板の出現」(5/6)
私たちの研究から、神経堤・プラコード・脊索前板の成立に必要な新しい分子機構が明らかとなって来ました。分子発生学の文脈では,元来,遺伝子の発現制御に注目して細胞の分化などを論じるのですが,私たちが見つけた現象は直接的にはこ…
脊椎動物と無脊椎動物「増殖と分化」(4/6)
古くから発生学の研究者は「増殖」と「分化」は互いに相反するものであると考えて来ました。その分子的な基盤はよくわかりません。私が分からないだけなので,実は既に良く分かっているのかもしれませんが,とにかく私は知りません。ただ…
かたちまつり2009の日程が決まりました!
待ちに待った「かたちまつり2009」は11月18日(水)の午後と決まりました。 現在,演者の人選をしているところです。 今回は両生類のオーガナイザーに的を絞って議論を深めたいと思っているので 人選がなかなか難しいのです。…
脊椎動物と無脊椎動物「個体発生における前適応」(3/6)
あらゆる生きものにおいて様々な遺伝子の働きが解析されています。たとえば細胞外に分泌されて他の細胞の分化などに影響を与える分子,その分子を細胞膜上で受容してそのシグナルを核に伝えるしくみなど、脊椎動物以外にもショウジョウバ…
脊椎動物と無脊椎動物「前適応」(2/6)
進化の考え方で前適応があります。宮田先生の説明が分かりやすいので例として使わせて頂きます。たとえば木の葉に擬態しているコノハムシという昆虫は、ジュラ紀の地層にもその化石が見られるということですが,実はジュラ紀に広葉樹は存…
脊椎動物と無脊椎動物「序」(1/6)
私は、脊椎動物の発生に興味があって研究を進めていますが、その流れで進化にも目が向くようになって来ました。で、現在の個人的な興味は「脊椎動物がどのようにして出現して来たのか?」です。現在、脊椎動物に最も近い生きものとしてホ…
ゲノムと構造
かねてから書いたり話したりしておりますが、 私はゲノムというものを単なる遺伝子の集合体だとは考えておりません。 これは宮田先生のソフトモデルにも通じるものがあるのかもしれませんが、 たとえばチンパンジーのすべての遺伝子と…
宮田先生
宮田先生から日々ふと感じたことを書き連ねた文章を頂きました。 たくさんあるうちのほんの少しのようですが おもちゃを買ってもらった子供のような気持ちになりました。 ところで、サマースクールのレクチャーで宮田先…
エボ?デボ?
最近,進化の研究者が話していたこと, 「エボデボと言っている奴らはまったく進化を分かっていない」。 彼の言う「エボデボ」とは主に発生学の立場から進化を語る人たちのことですが その話を聞いての感想は、「当たり前やん」でした…
第二回「かたちまつり」
今秋、第二回かたちまつりを開催する方向で動き始めています。 興味は尽きませんが、今回は「オーガナイザー」というキーワードで 分子機能の研究から離れた話題を集めて かたちについてあらためて議論していきたいと思っています。 …
用語の問題
学会で静岡の黒田さんと話をさせてもらいました。 いろいろと学ぶところがありすごく楽しい時間でした。 この時にも感じたことですが こんなに狭い世界であるにもかかわらず 各々が用いる言葉の意味が微妙に、時には大きく異なってい…
学会
なんだか最近精神的に調子が良くない。 今までは学会に行くと何らかの刺激を受けて帰って来ていたのに 今回は何とも言えない脱力感に苛まれています。 発生生物学会だったのに、まともに面白いと感じた話はクラゲの話だ…
かたちが遺伝子発現を制御する?
新潟に行ってました。 疲れましたが楽しかった・・・。 今でも忘れませんが、学生の頃に見た論文のタイトルにびっくりした記憶があります。 How morphological structure could co…
見学ツアー
昨日、実験室見学ツアーが行われました。 100人を超える方々にお越しいただき大盛況だったと思います。 天気の悪い中、お越しいただいた皆様には心から感謝致します。 ただ、これだけ多くのお客様をお迎えするには準備が不完全だっ…
山口大学
山口大学に行って来ました。 岩尾先生からイモリの受精について教えてもらう為にです。 教えてもらった結果、今までやって来たことが全て間違っていたことが分かりました。 たとえばツメガエルのような生きものを扱う場…
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