ゲノムの支配
進化に対してゲノムの支配というのか影響というのか、 とにかくゲノム方向からの効果がどれだけ支配的なのであろうか? 私のいつも通りの考え方から言えば、 ゲノム主導の影響というのはきわめて小さいように思う。 この言い方は誤解…
今日は「プレ原腸の会」
今日一日使って大阪府教育センター主催の研究会を行ないます。 午前中に館内見学、午後イチから時間無制限の討論会らしきこと。 一応は橋本のレクチャーというかたちになりますが、 先方の希望としては橋本の話題提供に続く自由討論が…
原腸の会
タイトルだけでは何のことやら分からないと思いますが、 原腸形成に興味のある方々が一堂に会してぐちゃぐちゃ話す集まりを開きます。 これは1年半前にもひらきました。 その時には高校の先生・高校教科書の執筆者・出版社の編集の方…
淘汰圧
淘汰圧を、外部淘汰と内部淘汰に分けて考えている。 外部淘汰は言わずとしれた自然選択である。 わたしは、外部淘汰の淘汰圧はそれほど大きくないのではないかと考えている。 それはもちろん内部淘汰と比較しての話である。 DNAへ…
発生拘束
ゲノムの変化がすべてであるというのは一義的には正しい。 しかし、ゲノムの変化は間違いなく発生現象の拘束を受けている。 たとえば「このかたちを経なければならない」という拘束がある場合に、 そのかたちを経る限りにおいていかな…
進化と意味付け3
「進化(変化)はさほど容易には起こりえない」と昨日結んだ。 では、カンブリア爆発の時になぜあれほどまでの変化が許容されたのかである。 これはいままでに何度も議論してきたことなのだがあらためて書いておく (https://…
進化と意味付け2
さて、私はひとつの突然変異で進化が起こるとは原則として考えていない。 その理由は昨日の議論と同じである。 ひとつの突然変異というのは日常的に頻繁に起こりうる。 では、日常的に目に見えて進化が繰り広げられているのかといえば…
進化と意味付け1
進化に理由など必要ないと私は常々言い続けている。 もちろんケースバイケースであるのだが、 何万年に一度、場合によったら何百万年や何千万年に一度、 もっと極端な場合には何億年に一度しか起こっていない現象の理由は 「偶然であ…
脊椎動物の原腸形成とは?
ツメガエルとイモリの解析から、 両生類の原腸形成機構はこういうものだろうと分かったように思う。 さまざまな動物の原腸形成運動の絵を表から見たり裏から見たり断面で見たりして考えている。 同じ切り口で見ていたら…
かたちまつり3!!やります。
今回のタイトルは「脊椎動物の原腸形成運動は似ているのか?」です。 10月12日(土曜日)の午後です。 お楽しみに。
内胚葉
何度も書いている通り、 このところずっと脊椎動物の原腸形成について考えています。 で、原腸形成運動と考えるとどうしても中胚葉、 もっと言えば中軸中胚葉に注目しがちですが、 最近の思考は内胚葉や卵黄へと向いています。 &n…
ミニシンポ
10月頃の土曜日に「脊椎動物の原腸形成」にこだわった集まりをします。 いまの予定では、ほ乳類・鳥類・は虫類・両生類・魚類に原索動物の研究者を招いて 脊椎動物の原腸形成運動のどこに共通性があり、どこに多様性があるのかについ…
発生学
このところ,自分のデータをもって他流試合を挑みに行っています。 というのは正しくないのですが、 何となく両生類に共通するモデルを立てられたように思うので それが他の脊椎動物、あるいは原索動物とどのように似ておりどのように…
概念
先日、軸性について議論をしている時にふと思ったことである。 カエルやトリでの組織の動き、具体的には原腸形成運動、について話している時に、 カエルなどではすでに軸性を胚が持っているので動く方向が定まるが、 マウスではこの時…
進化の説明
以前から思っていたことなのだが、 進化機構の説明、たとえばキリンの首がなぜ伸びたかなどについて、 あまりにもっともらしい説明をし過ぎているように思ってならない。 もっともらしい説明が悪いとは思わないのだが、 一部の説明を…
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