進化の説明
以前から思っていたことなのだが、
進化機構の説明、たとえばキリンの首がなぜ伸びたかなどについて、
あまりにもっともらしい説明をし過ぎているように思ってならない。
もっともらしい説明が悪いとは思わないのだが、
一部の説明を聞くとどうしても首を傾げてしまう。
もっともらしく説明しすぎるために、
「それが理由なら、現在でも同じことがどんどん起こっていいじゃないの?」
と感じさせるからだろうと思う。
でも、その現象は何億年の進化の歴史に一度しか起こっていないわけで、
なら「何でもあり」だろうと思う。
いかに我々が腑に落ちない説明であろうが、
それが起こった可能性を否定できない。
それよりも、あまりにそれっぽい説明の方が
「じゃあ、なぜいま同じことが起こっていないのか?」
「なぜ、数億年の進化の過程で同じことがたびたび起こらないのか?」
まあそんなことを不思議に思ってしまうのだ。
それから、あまりに一般論に広げ過ぎて、
「それを言い出したら何でもありになってしまう」と思えるものにも抵抗を覚える。
「多形と自然淘汰」なんてやられるともはや宗教だ。
「神がお創りたもうた」と同じレベルにしか思えない。
かと言って、「そりゃ無理だろ」って説明なんか誰にも受け入れられないだろうし
むずかしいことだなあ。