英語の学習 2/3

橋本が中学高校で英語を教えてもらっていたのはもう四十年以上前に遡りますから、今では授業や教え方も進化しているでしょうし、いま橋本が思っていることはすでに当たり前のことになっているか、もはや古い考え方なのかも知れませんが、それでも「若いときにこの考え方を知っていたらもっと英語ができたのになあ」とこの歳になっても感じていますので、たとえ「古い」考え方であっても無駄ではないと思っています。

橋本にはこの方法が良かったと思っていますが、「万人に向くか?」と言えばそれは分かりません。合う合わないは人それぞれです。少なくとも、自ら「やってみたい」と思ってもらえないと難しいでしょうし、途中で飽きることなく一緒に楽しんでもらえる人でなければ結果はついてこないでしょうが、それは他の勉強でもなじことだと思いますので、真面目に勉強しているのにどうも行き詰まっているという人に橋本の考え方を知ってもらえたら、もしかしたら現状を打破できるかも知れません。

これは、受験で点数を取る技術を習得してもらうというのではなく(受験の技術は学校の先生や予備校・塾の先生の方が長けています)、基本的な英語の能力を上げるということが主眼ですので、受験勉強という意味では強くお奨めできません。もちろん即効性もありません。橋本と一緒に英語を勉強し始めたからといって、定期テストで点数を取れるようになるわけではなく、むしろ目立った向上は見られないと思います。学校の試験の点を取れることを目的とせず、ただ趣味のように一緒にやっていければ、一年後には確実に地力はついているでしょうし、三年後にはかなりの英語の達人になっていると信じています。高校英語という枠ではなく、普通の読み書きなどの実際の英語がかなり使えるようになっているはずです。だから、対象とする生徒さんは「最低限の英語の成り立ちを学習した人」と書きました。要するに中学三年生か高校一年生くらいの子と二〜三年かけてゆっくりと英語を勉強したいということになります。

(つづきます)