豆腐のかたち
ある小説の中に、「豆腐のかたち」という文言がでてきた。 大豆をすりつぶして煮てもただぐちゃぐちゃな無秩序なものにすぎないが、 そこににがりを加えることで豆腐のかたちとなる、 というような文章で、 これを例に、組織の成り立…
広告の文章
全くもって己を棚の上にあげた上に新聞紙をかけて隠したような物言いをするが、 なにとぞお許しいただきたい。 通勤にJRを利用している。 その途中に、当然のことながらJRの広告を目にすることも多い。 で、むちゃ…
言語的思考とは?
思考するとき、頭のなかに言葉があれば、 なかなか考えがまとまらないような気がする。 言語に変換しようとすると思考は止まる。 論理なく言葉だけがぐるぐる堂々巡りしている感じだ。 真剣に、一心不乱に思考している…
研究員レクチャーをやります
まだまだ先の話で、おそらく「鬼に笑われる」と思いますが、 年明けの話をさせて頂きます。 平成24年1月21日に研究員レクチャーをいたします。 この数年取り組んできたイモリの研究も少しずつデータが出始め、 イモリとカエルの…
非常停止ボタン
私が利用しているJR線の電車内には「非常停止ボタン」なるものがある。 急病人や痴漢・喧嘩など緊急時に押せば走行中の電車を止められるものだ。 で、ふと思うことがある。 こと急病人に関しては、走行中に押すことが正しいかどうか…
薦める
私は人に何かを滅多に薦めない方だろう。 友人に異性を紹介するなんて恐ろしくてできない。 自分の好きな何かを薦めるってのも、 それがたとえ相手から求められたことであっても なかなかしようと思わない。 その理由は単純明快で、…
先入観(あるいは奈良の大仏)
先日、「最後の一行」にまつわる雑感を書いた。 https://hashimochi.com/archives/4659 今回もそれにからむ話である。 「この本は最後の一行が面白いよ」と薦められて読んだら、 …
科学(あるいはミステリ)の嗜好
その場に存在するすべての要素がどう並ぶのか、 その関係性が五里霧中であるときに、 ものの見事に並べて見せるのが不可能犯罪型のミステリであろう。 対して、非常にきれいに(常識的に)並んでいる要素の関係性をいちど壊して、 ま…
ネタばらし
世界中の名作ミステリの謎解き本のようなものが読んでみたい。 ここだけを読めばそのミステリは表面的には語れるというダイジェスト版を。 しかし、ミステリの作家や愛好家はこれを非とする。 ネタばらしは彼らの道徳観では絶対にダメ…
再び、最後の一行
たまに、何かの解説本で「最後の一行がすごい」と書かれているものがある。 で、そこまで書かれる小説を読んでみたくなって手に入れる。 で、読んだのだけど、面白くなかった経験が多い。 もちろん、その「選者」と私の趣向の違いもお…
最後の一行
最後の一行が決め手の小説って理想的だけど、 まあ、「一行」にこだわるとそれほどはないかもしれない。 最後の段落とか最後から数頁くらいでどんでん返しがあれば 「最後の一行」としてもいいかとも思う。 で、ポプラ…
本格ミステリとは?、その2
先日、本格ミステリについて 「謎」があり「解決」があることだろうと思う、と書いた。 これはこれで大して異論はないと思うのだが、 実は、この「定義」に当てはまらないものでも 「本格」と思えて仕方ないものがたくさんある。 む…
聴覚言語と視覚言語、その2
またしても視覚言語と聴覚言語についてである。 一般に視覚と聴覚で分けられている言語を違った見方で見たらどうなるのだろう? ってことを先日に書いた「その1」ではいいたかったのだが、 それは、とりもなおさず視覚…
マニアと素人(あるいは上達の度合い)
最近、講義や講演で人に話すことで悩んでます。 以前は、人に話すことが得意だったと思います。 一部の人からは研究館で一番説明が上手だと言われたこともありました。 しかし、最近ではどうも話すことが難しいと感じています。 話し…
聴覚言語と視覚言語、その1
これまで、視覚情報には時間を必要とせず、聴覚情報には時間を必要とする、 といった意味合いのことを書いてきた。 その延長で、視覚言語と聴覚言語についても考えてきた。 ただ、視覚言語には不必要で聴覚言語には必要であるとする議…
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