山は動きかけているのか?
この数ヶ月の間に何本か外国からメールをもらいました。若手の研究者からで、「両生類の原腸形成過程が従来言われていたのとは異なり羊膜類のそれに相同であるという結論を得たが、調べてみたらお前(橋本)がずっと昔から主張してきたこ…
干し柿
毎年、晩秋から初冬にかけて軒先に干し柿を吊るす。一昨年まではイモリ採りに出掛けていたので立派な渋柿をたくさんもらってきて帰ってから干した。去年からはふるさと納税とかを使って地方から渋柿を送ってもらっている。昨年は手探りだ…
共通テスト
今年の共通テストに出題された生物の問題は難しかったらしい。誤植による「全員正解」がなければ平均点が40点を下回っていたそうだ。「生物」にとって問題なのは、絶対的な点数の低さではなく他の3教科と比べて相対的に点数が低いとこ…
刷り込み
赤ちゃんの脳には大人の1億倍以上の神経ネットワークがあると書いた。そして、その神経ネットワークは、すべての能力を潜在しているものであり、発育と共に不要なネットワークが消失していくのかもしれないという議論をした。言語で例え…
敬語(または年寄りの愚痴) 3/3
そう言えば、私がまだ学部学生だった頃、大学院で進学する研究室を探していた時、先生方のお話を聞きに研究室訪問をしていた。私のために時間を割いて面白いお話をたくさん聞かせてくださった。礼状は封書でというのはもちろん知っていた…
敬語(または年寄りの愚痴) 2/3
「いただきます」と食事の前に言う。「ごちそうさま」と食後に言う。理屈で考えたことはないが、そしてこの言葉の由来も知らないのだが、自分がこの言葉を言う時を思い返すと、食べ物を与えていただけることに関して周りのありとあらゆる…
敬語(または年寄りの愚痴) 1/3
敬語を知らない若者が増えているらしい。そんなのは私が若い頃からいたし、特に問題ではないと思う。問題だと感じるのは、「敬語を使う」という気持ちを持たない若者が増えてきたことではないかと感じる。昔は(今でも)間違った敬語でも…
久しぶりの再会
アメリカ時代のボスが神戸の学会に来られていてお会いした。久しぶりに懐かしい話をたくさんさせていただいた。先日書いたことだが、goosecoidという重要な遺伝子を発見したことで名を馳せた方である。もちろん他にも良い仕事を…

カエルの水槽
昨日、カエルの水槽一式を運び出しました。この水槽は、私がアメリカから帰ってきて京大ウイルス研でお世話になる時に業者の人と二人三脚で作ったものです。その後、この業者はこの水槽を販売しました(今ではもう売っていないそうですが…
マグカップと湯呑み つづき
研究者卒業記念品として制作したマグカップと湯呑みですが、ごく一部から「実費を払っても欲しい」とのお声をいただいております。一個から発注できるのですが、送料や割引などの関係で10個まとまったら1,100円/個で制作できます…
駆け込みセミナー?
このところ「セミナーやって」という依頼が突然きます。先日も書きましたが、橋本がもう消えるってことで最後に一度話を聞いておこうという人が増えてきたのかもしれません。年末年始は動けませんので2月の中旬以降になりますが、国立遺…
ミックス(またはちゃんぽん)
たまにお好み焼き屋さんで飲む。とんぺい焼きから始まりホイル焼きとかズリニンニクとかお好み焼きやさんの定番ものを食べながらお酒をいただき最後にオムそばで〆る。焼きそばではなくオムそばでなくてはならない。この薄い卵は絶対に外…
言語と思考4/4
同じような議論が続くが、もう少しお付き合い願いたい。 我々の思考には我々の宗教観や倫理観が当然の如く入り込むと言われる。養老孟司などは「日本人が日本語で考える以上は、好むと好まざるとに関わらず必ず仏教の考え方が思考には入…
言語と思考 3/4
前回は、チョムスキーのいう人間特有の普遍文法が、実は生まれたばかりの赤ちゃんの脳に構成されている神経ネットワーク全体を指すのではないかということを書いた。ただ、言語ということに焦点を当てて考えるともう少し違った考え方も成…
言語と思考 2/4
さて、ここで考えるのは、言語の論理体系と言語そのものの関係だ。これまで、この両者は等しいと考えていたのだが、論理体系とそれを表出するある種の「技術」としての言語は別次元のものであると考えたらどうだろう。そうすれば、日本語…
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