なぜ?を問うこと

すでに存在する事象に意味は問えないと書いた。 そこに存在する生きものに、「なぜいるの?」とは問えないのだ。 「なぜ生物が存在するのか?」に対しての答えは偶然だとしか言いようがない。   なぜとは、思惑や意思を問…

メールとメイル

電子メールを使い始めたのは私がアメリカに住んでいる時でした。 その時にはmailの表記も「メール」と「メイル」が半々だったように思います。 まあ、英語から考えるとどうしても「メイル」と書きたくなってしまいます。 結局は「…

ことばを覚えること

赤ちゃんが言葉を話す時、 まさにカテゴリー化や切り出しを行なっているはずである。 おかあさんが「これなあに?」と聞く。 赤ちゃんは初めは分からないが、 おかあさんに「これはみかんよ」と繰り返されると、 次にはその言葉をそ…

切り取ること

チョムスキーの考える普遍言語とは違うのだろうが、 言語の獲得の際にまず必要なことは、 存在するすべての事象から何かを切り取ることだろう。   冷静に考えると切り取ることはなかなか不思議な気がするのだ。 どんなも…

言語と哲学

「哲学もつまるところ言語に依存する」といったことが ある言語学の書物に書かれていた。 私はこの考え方に原則的には反対である。 ただ、言語学者は結局のところ言語をこのように考えているのかと理解できるので これはこれで面白い…

減量

いつもバカなことを考えている。 先日も入浴中に変なことを考えていた。   私は風呂が好きである。 休日など、のべ8時間くらい浴槽にいることもある。 冬場は半身浴で汗をじんわりかき続ける。 夏場は水風呂に入って体…

尊敬?

「私は谷垣さんを敵だと思っていない。先輩政治家としてリスペクト(尊敬)の念を持てる方だ。」 これは野田首相の言葉である。 いつ頃から「リスペクト」というカタカナ語を使うようになったのか私は知らないのだが、 気付いたら多く…

数理生物学

数学で生きものを考える学問は おそらく半世紀以上は経過していますから それほど最近のものではないでしょう。 でも、やはり最近はパソコンの発達もあってか華やかになっているようです。   で、何となく感じるのですが…

「なぜ」をなぜ問えないのか?

科学は「なぜ」を対象にできないでしょう。 だからもっぱら「いかにして」を研究しているわけです。 では、なぜ「なぜ」を研究できないのでしょうか? それは、事実がそこにあるからであり、 そこにあるものを説明する時には 「だっ…

記載型の学問

職業的に日本語の文法で英単語を用いる傾向が強い私たちは descriptiveな研究と呼びますが、 まあ、生き物を観察し事実を記載するという形式の研究をさすと捉えて下さい。 何もこの方法論が絶対的に正しいと主張するつもり…

ゲノムと情報

先日の続きである。 ゲノムが単なる情報であるということに抵抗がある理由はなんなのだろう。 まずは、ゲノムそれ自体が進化するという事実があるように思う。 ただの情報ならそれは変化で構わない。 しかし、ゲノムの場合、多くの変…

情報か体系か?

チョムスキーのことを書こうと思っていろいろ考えていたら、 頭の中はゲノムの話に取って代わられた。   先日、神戸理研の西川伸一先生と長い時間話す機会があった。 話は、時間・宗教・ゲノム・進化などなど取り留めなく…

飲み屋

この数年で、行きつけの店がどんどんなくなっています。 たしかに、古いところでは25年ほど前から通っていたところもあるので 経営者の年齢を考えたらやむを得ないかも知れませんが、 やはり寂しく感じます。 昨日も梅田の蕎麦屋で…

古い?新しい?

以前にも書いたようにこのところチョムスキーに関する本を読んでいます。 で、ある書籍の序論にソシュールが古いということが書かれていました。 いやあ、ソシュール信仰(と言うほどのものでもないけど)の私は愕然としました。 たし…

しかし・・・

ほぼ毎日ブログを書いているのだが、 すべてどこかにすでに書いたのと同じ内容のような気がする。 思想がそう変わらないし、興味や関心を持つことも変化がないから、 似たような内容になることは仕方ないかもしれないが、 それにして…