メロンパン
地域限定の話になると思うのだが、私の小さい頃にメロンパンなるものは周囲になかった。この表現は実は間違っている。というのは、あの形状であの味のパンは売られていたのだが、それを「メロンパン」とは地元のパン屋では言われていなかった。その名前は「サンライス」だった。だから今でもあのパンがなぜ「メロン」なのかわからない。もちろんなぜ「サンライス」なのかも知らないのだが、小さい頃に刷り込まれた名前なので一番馴染みがいい。
と思っていたのだが、私が育った場所とは異なる神戸のパン屋がテレビで紹介されていたのを見たら、そこでは「メロンパン」が売られていた。と同時に、「サンライズ」なるものも売られていた。こちらは「サンライズ」、日の出である。まあ、「サンライズ」が元の名前で私の地域の小さなパン屋がその名前を間違えただけなのかもしれない。で、この店のサンライズとメロンパンは、まず形状が異なっていた。サンライズは普通の丸型で、もう一方(メロンパン)はラグビーボール型だった。また、サンライズの方は何も入っていない普通のパンだったが、メロンパンにはクリーム(白餡?)が入っていた。それをみて、「なに、両者は異なるものなのか!」「神戸にもメロンパンはあったのか?」とかなり驚いた。
菓子パンを買う機会はもうなくなったのだが、食べてみたいと少し思った。