専守防衛

よくわからないことがある。

様々な報道や過去の事例を見ると

どうも自衛隊は相手からの攻撃がなければ発砲できないらしい。

これは自衛隊に限らず海上保安庁も同じだそうだ。

 

で、疑問である。

もし他国の軍隊が日本領土に侵攻してきたとしよう。

いや、軍隊ではなく一般の人でもいい。

警察や海保の手に余るような数の人が日本の離れ小島に上陸したとする。

その時に相手が発砲(攻撃)せず、

ただただ無言で上陸し、例えば建造物などを黙々と建て続けたとする。

そしてそこに定住を始める。

もちろん日本の警察はそれを阻止しようとするだろうが、

圧倒的な数で「侵攻」してきた場合に、

あるいは軍や艦艇がそれを守ってきた場合に

日本の警察や自衛隊がそれを排除する手段はあるのだろうか?

 

離れ小島に外国の軍隊が乗り込んでそこを占領し続けたとした場合に

島を取り返す軍事行動を現行の法律では自衛隊が行なえると思えないのだ。

では、米国にお願いすることができるのか?

少なくともいまの米国は、軍事衝突をしたら同盟国として働くと言明してくれているが、

それと同時に領土問題には介入しないとも言っているわけで、

ということは、軍事衝突なしに侵攻し実行支配をされた時にどうするのだろう?

「常識としてそんなことはない」とか能天気なことをいうのではなく、

起こりうる可能性を考えての法整備は必要なのではないだろうか?

 

これは決して好戦的な思想なのではなく、

最悪のことを想定して準備することが危機管理なのだということであろう。

上記のことが行なわれうるとした場合に、

同じ理屈で、黙々と淡々と外国の市民が大量に無人島を占領続けていくとしたら

日本の国土なんてなくなってしまうように思う。

考え過ぎだろうか?