薦める

私は人に何かを滅多に薦めない方だろう。 友人に異性を紹介するなんて恐ろしくてできない。 自分の好きな何かを薦めるってのも、 それがたとえ相手から求められたことであっても なかなかしようと思わない。 その理由は単純明快で、…

先入観(あるいは奈良の大仏)

先日、「最後の一行」にまつわる雑感を書いた。 https://hashimochi.com/archives/4659 今回もそれにからむ話である。   「この本は最後の一行が面白いよ」と薦められて読んだら、 …

科学(あるいはミステリ)の嗜好

その場に存在するすべての要素がどう並ぶのか、 その関係性が五里霧中であるときに、 ものの見事に並べて見せるのが不可能犯罪型のミステリであろう。 対して、非常にきれいに(常識的に)並んでいる要素の関係性をいちど壊して、 ま…

ネタばらし

世界中の名作ミステリの謎解き本のようなものが読んでみたい。 ここだけを読めばそのミステリは表面的には語れるというダイジェスト版を。 しかし、ミステリの作家や愛好家はこれを非とする。 ネタばらしは彼らの道徳観では絶対にダメ…

再び、最後の一行

たまに、何かの解説本で「最後の一行がすごい」と書かれているものがある。 で、そこまで書かれる小説を読んでみたくなって手に入れる。 で、読んだのだけど、面白くなかった経験が多い。 もちろん、その「選者」と私の趣向の違いもお…

最後の一行

最後の一行が決め手の小説って理想的だけど、 まあ、「一行」にこだわるとそれほどはないかもしれない。 最後の段落とか最後から数頁くらいでどんでん返しがあれば 「最後の一行」としてもいいかとも思う。   で、ポプラ…

本格ミステリとは?、その2

先日、本格ミステリについて 「謎」があり「解決」があることだろうと思う、と書いた。 これはこれで大して異論はないと思うのだが、 実は、この「定義」に当てはまらないものでも 「本格」と思えて仕方ないものがたくさんある。 む…

聴覚言語と視覚言語、その2

またしても視覚言語と聴覚言語についてである。   一般に視覚と聴覚で分けられている言語を違った見方で見たらどうなるのだろう? ってことを先日に書いた「その1」ではいいたかったのだが、 それは、とりもなおさず視覚…

マニアと素人(あるいは上達の度合い)

最近、講義や講演で人に話すことで悩んでます。 以前は、人に話すことが得意だったと思います。 一部の人からは研究館で一番説明が上手だと言われたこともありました。 しかし、最近ではどうも話すことが難しいと感じています。 話し…

聴覚言語と視覚言語、その1

これまで、視覚情報には時間を必要とせず、聴覚情報には時間を必要とする、 といった意味合いのことを書いてきた。 その延長で、視覚言語と聴覚言語についても考えてきた。 ただ、視覚言語には不必要で聴覚言語には必要であるとする議…

本格ミステリとは?、その1

本格ミステリと呼ばれる小説ほど、 読者(あるいは作者も含めて)にとって定義の異なるものはないように思う。 四の五の言わず、とにかくトリックを見せてくれ!という人もいるだろうし、 トリックよりもプロットで脅かせて欲しいとい…

翻訳小説

以前に「五足の上ぐつ」について書いた。 小学生が書いた作文が、その言葉は無茶苦茶に壊され、 その品格や格調といったものがまったく失われた形で 文部省検定の教科書に載ったという話だ。   そこで思うことがある。 …

実体経済?

ずっと以前から思っていることで、 以前にもこの欄に書いた様に思うが記憶は定かではない。 何のことかと言えば、この数十年に世界が動かされている 金融バブル?のことである。   私のような単純な人間には、 実際に物…

独裁

よく「思考停止」におちいることがある。 考え事をしていて、何かの瞬間に新たなアイデアに思い至った瞬間に、 そのアイデアから抜け出せない、 というか、そのアイデアを得た瞬間にそれ以上の思考を止めてしまうのだ。  …

先週は

月曜日早朝から豊岡市に向かい木曜日の夕刻に戻ってくるまで、 食事以外の時間はずっと山の中を這いずり回っておりました。 普段は小食なのですが、朝食はご飯を3杯食べて採集に望みました。 それでも朝食が7時なので10時過ぎには…